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由里子と先生
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由里子と先生4-1

キンコーン、カンコーン。




始業のチャイムが鳴り、朝のホームルームの時間になった。



いつもならとっくに佐々が教壇に立っているはずの時間。



しかし、今日はまだその姿が見えない。



あれ?佐々先生、今日はどうしたんだろう?



由里子が不安に思ったその時だった。



ガラガラッ…と教室のドアが開き、教務主任の小野が入ってきた。



〔みんな、おはよう。今日は佐々先生は病欠で1日お休みだ。6時間目の数学は自習になるからな。学級委員が仕切って頼むぞ!〕



それだけ言うと、小野は教室を出ていった。



先生が病欠で休み?こんなことは初めてだ。



そう言えば、昨日の帰りに出し忘れた数学のノートを、由里子が職員室にいる佐々に届けたとき、頭痛がすると言って鎮痛剤を飲んでいたのを思い出した。



先生大丈夫かなぁ?学校休むくらいだから、よっぽど具合が悪いってことだよね。



学校から3駅ほど離れたマンションで、一人暮らしをしている佐々を思うと、由里子は心配になり、すぐにでも駆け付けたい気持ちにかられた。



1、2時間目の授業中、そわそわと落ち着かないまま時間だけが過ぎた。



中休みに入ると、朝からのそわそわが胸の中でざわざわに変わり、いてもたってもいられなくなった。



由里子は保健室に行き、養護教諭に熱っぽいので早退したいと訴えた。



養護教諭は、近ごろ熱の風邪が流行っているから…と言いながら、由里子に体温計を手渡し、計るようにうながした。



由里子は朝から佐々のことばかり考えていたので、風邪の熱ではなく、恋の熱に冒されてしまったようで、本当に身体が熱っぽかった。


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