投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

憂と聖と過去と未来
【幼馴染 恋愛小説】

憂と聖と過去と未来の最初へ 憂と聖と過去と未来 80 憂と聖と過去と未来 82 憂と聖と過去と未来の最後へ

憂と聖と過去と未来 epilogue-2

「……」


起きると既に聖は出勤していた。


失敗した。
朝はいつも見送ろうと決めていたのに。

一度起き上がったものの、再びベッドに倒れ込む。

まだ帰宅してさほど時間も経っていないのだ。

眠くてしょうがない。

横になったまま、今日の予定を考える。


今日は休みだし、久しぶりにご馳走でも振る舞うか。

最近はおばさんの味に似てきたって言われるし、努力の成果は出ているらしい。



あたしは大学を卒業した後、短期で看護学校に入学した。

大学進学を応援してくれた家族や聖には申し訳ないけど、夢を追うことに躊躇いはなかった。

それからは猛勉強の日々だったけど、その結果、あたしは無事に看護士の道を歩み始めた。


聖と一緒にいる時間は少し減ったけど、今では同棲しているし、聖も理解してくれているから仕事での辛いことも頑張れている。

あの時から始まって、今も現在進行形で聖には助けられている。

これから先の未来も、ずっとそうなんだ。

だからあたしも、聖を助けられるように努力している。

今みたく、失敗することもあるけどね。



よし、もう少しだけ寝たら夕飯の食材を買いに行こう。


もう少しだけ、ね。




私達は今を、未来を生きている。


憂と聖と過去と未来の最初へ 憂と聖と過去と未来 80 憂と聖と過去と未来 82 憂と聖と過去と未来の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前