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由里子と先生
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由里子と先生3-2

由里子には佐々がこの学校に赴任してくる前から、付き合っている恋人がいた。

由里子がマネージャーをしているサッカー部の先輩、神木だ。

佐々も以前、由里子から聞いたことあり神木の存在は知っていた。

しかし、佐々と由里子が恋愛関係に発展した半年前の時点で、由里子は神木に別れを告げるものと思った。

その為佐々は神木の存在自体、その後気にも留めていなかったが、結果的に由里子は神木との別れを決断できないまま、今になっても二人の関係は続いていた。

その2人がサッカー部の部室でキスをしているところを、偶然に通りかかった佐々が、窓の外から目撃してしまったのだ。

佐々は体中の血が逆流するほどの怒りに震えた。

担任の立場を利用し、もっともらしい理由をつけて、部室から由里子を呼び出し、ここまで連れてきたのだった。





神木はサッカー部ではキャプテンを任されていて、監督や仲間達からの人望も厚い人物だ。

そして、何より明るいキャラクターで、人を笑わせることがサッカーと同じくらいうまく、天性の才能と言っていいだろう。

部室でも部活の帰りでも、神木の回りにはいつもにぎやかな笑い声が響き、由里子もその中の一員として、共に神木のそばで過ごしている時間が好きだった。




この高校に入学してまもない頃、新しく出来た友達に誘われ、由里子はサッカー部のマネージャーになった。

その時、1つ年上の神木は2年生になったばかりだったが、身長182p、体重75sと、恵まれた体格とサッカーセンスが評価され、すでにレギュラー入りを果たしていた。


由里子は入部してまもない頃から、そんな人気者で目立つ存在の神木のことが気になった。

そしてだんだんと由里子の中で、その気持ちは恋へと変わっていった。

しかし由里子が神木にその気持ちを伝えることはなかった。

なぜなら、神木の回りは、いつも仲間達に取り囲まれていたし、その中には由里子以外に神木に想いを寄せる女の先輩がいる、と言うウワサがあったからだ。




それからしばらく経ったある日のことだった。

県大会出場を決める為の、他校との大切な試合があった。

由里子もその日はマネージャーとして、大会を観戦していた。

前半を1対1で折り返し、後半30分に神木が1点を入れ、試合をリードしていた。

神木のすばやいドリブル中、残り時間を気にして興奮した相手チームの選手に、後ろから足を掛けられた格好となり、神木が激しく転倒した。

その時の激しい転倒で、神木は左足を負傷し、救急車で病院に搬送された。

その際、試合が続行されていたため、監督の代わりに由里子が病院へと付き添った。

痛みから神木の顔には油汗が浮き、肩を上下させやっとのことで呼吸をしている。
由里子にとってもそんな状態の神木を見ているのは辛く、病院に着くまでの時間がもどかしかった。


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