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憂と聖と過去と未来
【幼馴染 恋愛小説】

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憂と聖と過去と未来 7-6

「なに二人して騒いでたの?」
「あ…」
「何でもいいだろ」

おばさんがいたの、忘れてた。

赤くなった目がばれないように、俯いてキッチンへ足を運ぶ。

「わあ」
目の前には豪華なご馳走の数々。
「憂ちゃんに食べてもらうのなんて久しぶりだから、つい沢山作っちゃったわ」
おばさんのご飯はすごくおいしい。

「喜んで頂きますっ」
聖とのことが解決した今、体も心も重しがとれたのか空腹でしょうがなかった。
「食い過ぎて太るなよ」
「うっさい」

自分でも不思議なものだが、今までのことが嘘みたいに、いや、なかったことのように聖と接することができる。

それすらも幸せだと感じる。

本当にありがとう、聖。

「それであなたたち、仲直りしたの?」
「っ」
「ああ」
一瞬、言葉につまってしまったけど、聖は即答してくれた。
「よかった。あれ以来だもんね。憂ちゃんのお父さんとお母さんも喜ぶわ。よく四人で話し合いもしたもの」
突然、驚きの事実を知らされた。

「…知らなかった」
「ああ、俺もだ」

互いの両親も、知らないところで心配してくれていたんだ。


本当にありがとうって言いたい。





「憂、明日は何時だ」
帰り際、玄関で聖はそう口にした。
「えっと、8時には出ないと」
「わかった、俺もその時間に行くから。朝マンションの前に降りてこなかったら電話くれ」
「っ…ふぇっ…」
「ばか!いきなり泣くなよ!」
「だってぇ…」

昔と一緒なんだよ…聖

何もかもが元通りだ…


「じゃあ、明日な、憂」
「うん、明日」

あたしは心から聖に感謝して、玄関のドアを閉めた。


明日からまた…

聖との日々が始まる。


あたしはその日、その事実を何度も何度も噛み締めていた。


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