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距離〜佐山から見た視点〜
【青春 恋愛小説】

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距離〜義明と琥珀〜-3

「んーちょっとズレてるね。今のとこはもっと……こんな感じだね。右足を引いたら重心をすぐにこっちに変えないと。そこからスライドして」

「あっ、はい!」



義明は後輩の女の子、愛美に指導中。



「自分の動きさ、ガラスとか鏡越しだけじゃなくて映像で客観的に見た方がいいかもよ。ねこちゃん!」

「はい!」

「一回愛美ちゃんの動画撮ってあげて」

「はい!」

「よーし、じゃあやってみて。…………………はい、止めて」

「はい!」

「愛美ちゃん、自分で見てみな。ほら、ここ。スムーズにいってないよね」

「あっ…」

「ね?だからここで…ほら。ここをもっと流れ良く意識して繋がないと」

「はい!」

「じゃあちょっと練習してみて。また見に来るから」

「はい!ありがとうございます!」

「どういたしー」



義明は校内きってのアホで有名だが性格は温厚で優しく、人当たりが良い。

他の二年生のメンバーよりもトゲが無いので、一年生が一番早く馴染んだのは義明であった。



「義明先輩!」

「んー?」

「さっきの愛美ちゃんの映像どうしましょうか?出しておきますか?」

「あっ、そうだね。あと前にも撮ったやつも合わせて出してもらっていいかな」

「分かりました!明日までにやってきますねっ」

「うん。ほんとありがとねーっ。…いやしかし……今日はマジで暑いね…」

「そうですねぇ。って、先輩顔色悪いですけど大丈夫ですか…?」

「んー、こう陽射しも強いとちょっとね…。でも大丈夫…あら…?」



バタッ!!


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