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距離〜佐山から見た視点〜
【青春 恋愛小説】

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距離〜義明と琥珀〜-1

2年の7月半ば。
学校そのものは既に夏休みに入っているのだが、どの部活も活動しているため、学校敷地内には活気が溢れている。

通常期間は夕方6時で終了なのだが、夏休み期間中は5時にて部活は終了させられる。


そしてあの部も例に漏れず盛んに活動中…。



「一旦休憩ーっ。一年もしっかり水分補給しとけよ。あ、ねこちゃん音楽止めて」

「あっ、はい!」

「ねぇよっちゃん、なんか順さ、部長らしくなってんじゃーん」

「なー。ねこちゃんもマネージャーが板についてきたし、まさに“部活”って感じよね。人数も増えたしよー」



春に一年生が新たに21人も入り、うち男子9人、女子12人。
その女子12人のうち1人がマネージャー。
二年の剛らを合わせると25人にもなり、今や大所帯である。

ちなみに担当顧問の教師は就いていない。
これは校内の部活では異例であり、順平は部長の他に実質的に顧問も兼任している。

基本的には二年生全員が後輩に指導を行うのだが、順平と進は若干年下が苦手で、剛は気まぐれに教えたり教えなかったりということもあり、最近では特に精神年齢の低い義明が中心に指導を行うようになってきた。



「義明先輩っ、お疲れ様です!タオルどうぞ!」

「おっ、どうもー。いつもありがとねぇ」

「いえ!あの、陽射し強くて気温も高いし、無理はしないで下さいねっ」

「大丈夫だいじょーぶ!俺よかねこちゃんだって大変でしょ。飲み物補給したりタオル配ったり洗ったり動画撮ったりさ」

「いえっ、それがマネージャーの仕事ですから!それに特に先輩方のダンスをこんなに身近に見れていつもワクワクしてますから!」

「嬉しいなぁー。でもウチの中でもやっぱり剛は凄いよなー。ポッピン中心だけど、ロックもブレイクもイケるんだぜ?俺には到底無理じゃよー」

「でも私…義明先輩のダンスも好きですよ!カッコイイです!」

「マジかっ!?すげー嬉しいんだけどー!」

「えへへへっ。…あ、じゃぁ休憩後も頑張ってくださいねっ。失礼します!」

「おーっ、ありがとう」



ねこちゃんとは先に挙げた一年女子マネージャーのニックネームで、本名は笹本琥珀。
剛が「琥珀っちは目が猫みたいだー。猫目だー。だから今日から君は“ねこちゃん”ねー」と突然に命名したことから、入部初日から本名では呼ばれなくなってしまった。


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