魔法使いの告白 9-5
「あ…」
やんわりとじらすように触れる。
すくい上げるように揺らしては揉みほぐす。
首筋にくちづけられると、ゾクゾクと電気が走る。
乳房を触っていた右手は背中に回されて、身をかがめるようにしてくちびるを滑らせる。
身体が後ろに傾いでゆく。私は後ろに両手をついて身体を反らせた。
「ぅん…」
くちびるが円を描くように乳房に触れていく。
触られていないのに硬く勃った突起を避けるように蠢く。
「ね?吸って…」
私は我慢できなくておねだりした。
オモウツボなのかな。でもいいや。
圭さんは聞いてないかのようにくちびるを這わせている。
高まっていくものがある。欲求不満?
でも。いい。とても私は愛されている。そう思えるから。
私は目を閉じてくちびるの感触を追った。
「あぁぁ…ん んくっんっ…」
突起に湿ったものが触れた。
私の身体がビクンとはねる。
舌先がそれを嬲る。
身体の奥にまで快感が走る。
「んぅっ」
圭さんが短く息を漏らす。
温かな息が私の胸に吹きかかる。
「あっん。 ん…」
突起が温かい物に包まれる。吸い上げられて気持ちいい。
歯が当たる。
圧迫されてお腹の中のモノの拍動を感じる。
凶暴で、でも可愛い。と、思った。言えないけど。
「ぁ… んっ はあっ…」
圭さんが顔を上げると私の反り返った身体を起こした。
私は圭さんの肩に手を回してしがみついた。
圭さんと目を合わせて笑う。
どちらからともなく、くちづけした。
私の背中を支えていた手か下りておしりをつかんだ。
「あっ…」
ぎゅっと引き寄せられて突き上げられる。
「んぁっ… あっ… はあぁ… ん」
あんなに緩やかに昇っていたのにあっという間に高みにいる。
「んふ… んっ… あふ…ぁ…」
息を吐こうとしているのに圭さんがくちづけてくる。
舌を絡めてくる。
吐息が熱い。
苦しくて、でも求められることは歓びだった。
「あっ ん… あっ… ぅん… っく、イくっ…」
身体を揺すられながら昇りつめる。
「あぅっ…」
圭さんが喉から押し殺したような声を出して、息を吐いた。
お腹の中でぴくりぴくり数回収縮して、圭さんがイきついたことを感じた。
嬉しかった。