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魔法使いの告白
【女性向け 官能小説】

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魔法使いの告白 9-2

「なんですか?それ」

そういうと圭さんは、ぽん。とソレを渡してくれた。

「下心ですよ。ここに来たとき言ったでしょう、下心がないといえば嘘になるって。」

それはコンドームだった。

圭さんがベッドに身体をすべり込ませ、私の隣に座った。

「喫茶店に入る前にコンビニで買ってきました。ホテルに入るつもりではなかったんですけど。…ややこしくなるな。そうしたい気持ちはあったってことです。男は短絡思考なんですよ。バカなんです。」

少し顔が赤い。
こういうホテルになら大概置いてあるもんね。さっきはホテルの使ったし。

「明日、いや、もう今日か。会社ですか?」
「いえ?土曜は休みです」
「では、このまま朝帰りしましょう。」
「高瀬さんとかにかち合ったら近所で噂になっちゃいますよ」

うちのアパートはあんまり人の出入りがなくて、会っても挨拶する程度だけど、顔と名前は割と一致している。

「いやですか?」
「うーん。でもきっとそのうちバレる気がするし、コソコソしなくていいかな。」

そういうと、圭さんが嬉しそうに笑った。

私の手の中の『下心』をひょいと取ると箱から1枚出して、残りはサイドテーブルに置いた。
圭さんが体重をかけてきて、私は耐えきれず後ろへ倒れた。

「あはは」

声を出して笑っちゃった。
いろんなことから解放されたみたい。圭さんが心ごと抱いてくれたから。

「ご機嫌ですね」
「ん」

何度も何度も口づけを繰り返す。
ふいに太股に腕が触れ、膝裏を押さえ込まれた。

「え?」

そういう体勢になってしまったことはあるけど。でも、顔が近すぎる。

「ちょと。ちょっと待ってっ! あっ!」

圭さんが私の秘部に舌をのばして触れる。

「やっ。 いやっ。汚いよぅ」

だって、私、さっきシて眠っちゃったからお風呂入ってない。

脚をバタつかせても自由にならない。
まるで誘っているみたいに腰を振っていることに気づいて、暴れるのはやめた。

「美里さんは汚くなんかないですよ」

そういいながら、舌が這う。温かな息を敏感に感じてしまう。


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