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距離〜佐山から見た視点〜
【青春 恋愛小説】

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距離〜千華から見た視点〜-1

小4の時に剛が引っ越してきた時から、ずっと見てきた。

中学も一緒だったし、高校も一緒。

だから他の誰よりも剛のことを一番良く理解している自信がある。





小学生から中一まで、剛はぽっちゃり体型だった。

それが、男子特有の成長期なのだろうか、中二になってからいきなり身長は伸びて、その分かなり痩せ型になった。

その辺りからかな、意識し始めたのは。





その頃から、剛は少し変わってた。

無理に周りに合わせたりせず、不必要なまでにつるまず、常に一歩引いた位置で「自分」というモノを持っていた。

周りがB-BOY被れのファッションに走っても、剛はジャストサイズのカットソーにネルシャツを羽織って古着のLevi's。

中学生にしては大人びたアメカジをしてたと思う。





聴く音楽も周りとは違って、日本のミクスチャーが全盛期だったにも関わらず剛だけは洋楽のロックからヒップホップ、エレクトロ、レゲエ、ブルース…と、これも年のわりに大人びていた。

別に意識したり格好つけたりというわけではなく、「好きで、良いと思ってるから聴いてる。それだけのことなのだ」っていうスタンス。



ダンスもこの頃から、たった一人で人知れず始めていた。




とにかく大人びていた。




というより同い年の私から見ても剛には子供らしさが無かった。




その全てにセンスが感じられて、剛がいると周りの他の男子なんて本当にただの子供に見えちゃう。


憧れを抱くのも、当然だったな、なんて今改めて思う。





高校に入ってから、そこで初めて剛と同じ学校だと知った。


まだ周りに友達が少ない状況で、同じ中学だった剛が何よりの救いだった。



クラスは遠かったけれど足しげく通ったし、剛を通じて剛の友達とも仲良くなれた。


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