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プラトニックラブ
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プラトニックラブ3-2

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新しいマンションに住んで、一週間がたった。
急に引越しを決めたせいで適当に選んだマンションだが、立地している場所もよく結構気に入っている。

バイト代で買ったシルバーのマウンテンバイクに乗り、俺は駅に向かった。
今日は天気が良く走りも快調だ。
駅には3分で着いた。

「歩けっての」

小さく自分に突っ込み、自転車を置き駅の構内に入った。



ホームは人混みだった。
ラッシュの時間帯ということもあり、俺の目の前で人がうごめいている。

朝は嫌いだ。
というより、朝の駅が嫌いだ。

尋常じゃない人混みの中で何食わぬ顔でいられる者たちが信じられない。


うごめく人の中に一歩踏み込んだ時、電車到着のアナウンスが鳴った。
それに反応して周りの者が慌ただしく動き始める。
電車のドアが開いた途端、小さな入り口に向かい一斉に人が入っていく。
続々と電車に入っていく人達を見て、心底“気持ち悪い”と思った。

人が突っ立っている俺を避けながら動いていく。
俺なんか居ないみたいに人々は無表情で俺の横を通りすぎていった。

俺は来た道を引き返し、電車に乗ることを断念した。

今のマンションから近いこの駅はなかなか使い勝手がいいせいか、利用者が半端ないのだ。
自分も学校も近いし色々便利だと思いこの駅に近いマンションを選んだのだが、正直まだまともな時間に電車に乗っていない。
専ら学校は遅刻だ。
今日なんて行く気も失せてしまった。



引き返す途中に小さなカフェが目に入った。
駅の構内にあるが、なかなか客足がないようだ。
その店に今、一人の女性が入っていった。

俺は足を止めた。

そして、後を着いていくように店に入った。


店に入った女性に思い当たる節があった。


目の前にいる女性がカバンから財布を出した。

「カフェモカ1つ」


聞いたことのある声が耳に入った。

俺は早足で彼女の隣に行き、すぐに言った。

「カプチーノ1つ。HOTで」


「かしこまりました。1250円です」

店員がこちらに違和感を持たずに注文を聞き入れた。


隣にいた女性は驚いた顔で俺を見ている。
俺は口元を緩めて、カウンターに座った。


目の前にカプチーノが置かれる。
1つ席をあけて彼女が座った。


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