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REALOVE−リア・ラブ−
【学園物 官能小説】

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REALOVE−リア・ラブ−-1

REALOVE−リア・ラブ−
「んっ・・・は,ぁん・・・」

 よくもまあ,我ながらこんな色っぽい声が出せたものだ。と,陽芽(ひめ)は今更ながらに自分に対して感心していた。秘所と胸とを同時にいじられて,くすぐったいような奇妙な快感に身を悶えさせながらも,ついついそんなことを考えてしまう。
 つい最近まで,なにもできなかったのだから。

『アンタが郁(いく)サンの妹?』

 2人の男はそう言って,陽芽の前に立ちはだかった。もうすでにこの世にいない兄の名前を出されて,当初陽芽は怪訝な顔で男たちを見やった。

『・・・兄は交通事故で死にましたけど』
『知ってる。』
『俺ら,キミの兄さんに頼まれてね,これから一緒に住むことになったから』

―――コレカラ一緒ニ住ムコトニナッタカラ・・・―――

 そう言って,男たち・・・双子の兄弟・羽部涼平(はべ りょうへい)と龍音(たつね)は陽芽の家へとやってきて,居候すること早2年。
 聞けばこの兄弟,つい最近まで出張ホストを稼ぎにしていたそうな。道理で整った顔だ―――と,最初はそれだけだったのだが。

『陽芽ってさぁ,結構俺の好みなんだけど』

 龍音のその一言と,不意に奪われたファーストキス。それから,陽芽は龍音に体を預ける日々となった。


「んんっ・・・!!」
「陽芽って本当,ムネいじられんの好きなんだな・・・」

 ちなみに,今陽芽とコトをいたしている龍音は弟の方である。龍音は黒くて少し剛毛な髪と,なぜか右の耳にだけ3つものピアスを開けているのが特徴だった。あと,涼平よりも口調が幾分か荒々しい。

「や,はぁん・・・たつねっ・・・」
「なした?んなエロい声出して」

 ニヤニヤと笑う龍音。本当はわかっているはずだろうに,龍音は指での愛撫を止めようとしない。それどころかまた一本と指を増やし,何か言いたげな陽芽の唇を己の唇で塞いでしまう。もちろん,クリ○リスをやわやわと撫でるのも忘れない。

「んふぁっふぁ・・・ふぁんっ!!」

 陽芽の体が反り返る。すでに固くしこった乳首を,龍音が口に含んだのだ。生暖かく柔らかい舌に蹂躙されて,陽芽の頭の中に電気が走る。

「龍音ぇっ・・・!」
「だから,何よ?言わなきゃわかんねーだろぉ?」
「ほ,欲しい・・・のっ・・・!!」
「何がー??」

 頬は上気し,目は潤み,陽芽の体からはもうダメだというサインがありありと出ている。が,龍音はあえてそれに応えようとしない。なぜ龍音はこうも陽芽を嬲るのか?
 原因は,陽芽の鎖骨の少し上の当たりにつけられたキスマーク。

『あぁ,涼平がつけたヤツ・・・』

 わかっていた。涼平と自分以外,陽芽に近づく男はいない。勝手な決めつけだけれども・・・なぜか,無性に腹が立った。わざとではないだろうが、目立つところに「印」を残していった涼平にも,またそれをすこしも悪びれずにあっさりと認めた陽芽も。
 勝手だというのはわかっていた。だが体は納得しなかった。それが今,龍音をこんな行動に走らせているのだ。

「龍音のっ・・・おち○ち○が,欲しいっ・・・!!!」
「ま,それだけ言えりゃ上出来か・・・ほれ,足広げろ」
「そ,んなっ・・・っきゃああ!!?」

 いきなりがばり,と足を広げられて,陽芽は悲鳴を上げる。別に辛いことはないのだが,もうゼロに等しくなりつつある羞恥心の問題である。

「は,んんっ・・・ふ,ぅん,ゃあっ!!」
「あー・・・くっ,キッツー・・・」

 キツい,と言いつつ,やはりまだ龍音には幾分かの余裕が見られる。さすが元ホスト・・・と言ったところだろうか。
 とにもかくにも,龍音のモノで中をガンガンに突かれて,陽芽はさらに声を荒げた。さすがにこのままでは,と本気で心配し始めた龍音が,陽芽の耳を甘噛みしながら囁いた。

「あんまりィィ声出すと,隣の部屋の涼平クンに聞こえちゃうよ〜?」

 陽芽にしてみれば,何を今更・・・と言いたくなるような言葉だった。もちろん一つ屋根の下、涼平は龍音と陽芽とのことを知っている。が,それでもできればヤッている最中の声など聞かれたくないに決まっている。しかしわき上がる快感に反抗できるわけもなく,陽芽はとっさに自分の手で口を覆った。

「・・・やっぱ聞かれたくねぇか」

 龍音がふっと笑って顔を上げると,予想外の光景に声を失った。

・・・陽芽が泣いている。

 健気にも口を押さえたまま,聞かれたくないのと我慢できないのとでいっぱいいっぱいになった陽芽は,目から大粒の涙をこぼしていた。


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