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ナツの始まり
【学園物 恋愛小説】

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ナツのあしあと-1

『板倉海人』
『夏美の彼氏』

私の頭の中でぼんやりと
海人の言葉が響く…

『チュッ』

ファーストキス……



「……み、夏美!!!」

あぁ誰だわたしの体を
こんな力で揺さぶるのは
…って!!!

「きぃ!!」

目の前に居るのは小さい
頃からの幼なじみの
栗原きいだった

「遅い!!何回呼んだと思ってんの!?」


「ごめんって!!考えごとしてた」

きぃは157センチと
普通くらいの身長
それにサバサバした
性格が男女問わず人気


「まぁいいや。ってか昨日の午後どこいたの??」


ドキっ!!!

「昨日は………」

昨日あの後わたしたちは
近くの海に行った
そこで日が暮れるまで
遊んでいた

「お腹が痛くて帰ったの」

とっさに嘘をついた
ごめんねき…

「ウソだ」

えっ!!!

「なんで…??」

「幼稚園からの親友だょ!?わかるに決まってんじゃん!!」

あぁ…
きぃに嘘をついたわたしが
馬鹿だった…

「でっ??ほんとはどこいたの??」


わたしは昨日の事を
全てきぃに話した
海人のことも…


「きぃ…??」

話し終わるときぃが
うつむいていた

「夏美お願い…」

きぃは小さい声で
語りだした


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