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セクシャルな講義
【女性向け 官能小説】

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セクシャルな講義(2)-1

(6)

女性二人を前にして、女が興奮するメカニズムを説くのも妙な話だ。
しかしこの美しい女達に、私の言葉で語るのも何故か楽しい。

「では続けるかな、良く聞くのだよ、ママ、恭子ちゃん・・
女性の場合は、やはり刺激を受けた性器からのシグナルが脊髄を通って
仙随へ行くのは男と同じなのだよ、
だけどこの先が違う、いいかね、二人」

「あっ、はい・・せんせ」

「そこでだ・・女性の快楽信号はここで二手に分かれ、
一方は膣や外陰部にある分泌線へ行き、
もう一方は卵巣や子宮へ行くのだよ、それでオーガニズムのときに
膣や子宮が痙攣することがあるのは、こう言うことなのだ、
解るかな,恭子ちゃん」

「あっはい、解ります・・こう見えても女ですから」
ワインを飲み続けている恭子は少し色っぽくなっている。

「あはは、そうだね、そのオーガズムを感じたことは?」
「いやん・・せんせ・・そんなことをレディに聞かないでぇ」
恭子は少し頬をピンク色に染め、恥じらいの素振りをする。
私はそれが(カマトト)だと解っていても可愛いと思う。

「あは、そうか・・続けよう、
仙随は更に脊髄を上がって脳の性中枢にもシグナルを送るのさ、
それを受けた脳は快楽を益々エスカレートさせ、
オーガニズムに近づいていくのだよ、解るね、ママ」

「あっはい、よく解ります、せんせっ」
ママも程良い酔い加減で聞いているようだ。

「女性が性的刺激で興奮すると末梢血管が広がり、
そこで膣壁の静脈の或る部分が拡張し発汗するのだよ、
これがいわゆる(濡れる)というやつさ」

二人の女は頭を軽く上下に振って、
私の説明に会得した表情で(うんうん)と頷いていた。
自分が女でも、
こうして快楽のメカニズムを科学的に解明されることなど
あまりないのだから、ただ身体ではそれを体験的に感じてはいる。

「ママもその時には良く濡れただろう?」
私は、にやりとしてママを見つめていった。
「まぁ、恥ずかしいじゃない、せんせっ、いきなり・・
でも、それはそうよねぇ、やはり私も女ですから・・」
(今夜は後で、じっくりそれを確認したいものだな)
私はわざと小さい声で言った。

「えっ?なになにぃ・・せんせ」
「あはは、いやなんでもないさ」
そばで聞いている恭子がクスクス笑う。
(恭子は解っているのだろう、知らない振りをして)

私はクライマックスへと話を続ける。
「それでね、ママ、恭子ちゃん」
「はい・・」
「その濡れるということは性交をスムーズにすることは勿論だが、
他に膣の酸性度を高める働きもあるのだよ、わかるね」

「はい、人って全てに於いて無駄が無く
合理的に出来ているのですね、せんせ」
恭子はワイングラスを手で傾けながら、感心した眼で見つめていたが、
さっきよりも酔いが回っているように見えるのである。


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