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音姫物語
【ファンタジー 恋愛小説】

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音姫物語-9

いと思ふ
我が身に何も
あらねども
いといとしいと
この身は叫ぶ


口づけでとけた私を支えながら贈られる歌に、応えたいと願った。



その後に、からかうように裸を綺麗だったと嘯く幸業さまから離れて腰を抜かし、更に笑われたのは秘密にさせてほしく思う。



ただでさえ……都に来た今でも、若菜はころころと笑いながら、今と寸分変わらぬあのときの幸業さまの情熱と求愛の様をからかうのだから。


ほら、幸業さまが宮仕えを終え帰ってきた音がする。


そろそろこの話は終いにいたしましょう。


お腹の……御子に障ると、また幸業さまを心配させてしまうから。


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