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「午後の人妻 童貞嫐り」
【熟女/人妻 官能小説】

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「午後の人妻 童貞嫐りE」-7

「そうね。
じゃあ、こうしましょう」

由子は少年を焦らすだけ焦らしてから、ゆっくりとつぎの言葉を継いだ。

「明日の午後、
私とつき合いなさい。
私の言うとおりにして、
私を満足させてくれたら、
万引きのことは不問にしてもいいわ」

「ホ、ホントですか?


何でもします。
おばさん……
じゃなかった……
おねえさんの言うとおりのことを、
何でもします」

「そう。
じゃあ、明日の午後だったら、何時に駅前ロータリーのオブジェの前に来られるの?」

「明日は三者面談があって授業は午前中で終わるから、午後1時までには行けます」

「午後1時ね。
私も明日はオフだから行けるわ。
もし、約束をすっぽかすようなことがあったら、万引きのことを警察に通報しますからね。
T町813番地の小池健哉クン」

「えっ、どうしてボクの住所と名前を?」

由子が自分の住所と名前を知っていることに、美少年は目を丸くした。

彼の住所と名前は自転車のタイヤカバーに書かれていたのだが、それを見ながら言っていることはないしょにした。

それにしてもT町とは、
ずいぶん遠くから来たものである。
万引きに失敗して掴まったときに、
知り合いに見られたりしないための用心であろうか。
それが初めて罪を犯すものの心理なのかもしれない。
由子はそう解釈することにした。

いずれにしれも、住所と名前を押さえたことで、彼が約束を反故(ほご)にすることはなくなったようだ。

明日の待ち合わせの時間と場所とを、
もう一度確認して、
健哉少年を許し、
ふたりは別れた。


由子は少年から没収した2冊のアダルト雑誌を持って、店内に戻った。

オーナー夫人は相変わらずレジカウンターで、伝票の照合に余念がない。

由子はバサッとわざとらしい音をさせて、
雑誌をカウンターに置いた。
夫人がびっくりしたように顔を上げる。

「万引きを押さえました」

「万引き?」

「犯人は高校生の男の子で、
こんないかがわしい雑誌を万引きしていたんです」

由子はカウンターに置いた雑誌を手で示した。
オーナー夫人も汚らしいものでも見るように、顔を顰(しか)めた。


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