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桜色の約束
【学園物 官能小説】

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桜色の約束-1

『桜色の約束』



今日は快晴だなぁ。
雲一つない空。

そんな空を見上げてる私に美しく舞い散る一枚の花びら…




「おーい!さくら!早く行くよ?」

「…!ごめぇん!!」

「なぁにぼーっとしてたのよ?」

「桜の花びら掴んだ♪」

「はぁ?そんなんでうかれないの!子供じゃないんだからっ!ほら行くよ!」

「別にうかれてないよーだ。――あっ!澪〜待ってぇぇ」




――でも、よく言うでしょ?桜の花びらをつかめれば、願いが叶う…って。





私の名前は相澤 桜。
今日から高校教師として働く25歳独身。担当は英語♪友達の澪はこの高校の養護担当の先生。私の幼なじみなのだ。
友人が側にいることで、多少新鮮さは薄れるが、こうして私の新しい生活が幕を開けた。





「ふぅ〜。」

私は職員室の自分のデスクの整理を終え、一息ついていた。

「相澤先生?初めまして。同じ英語担当の朝倉夏樹です。よかったらコーヒーどうぞ。」

「朝倉先生ですね!ありがとうございます。ちょうど一段落したところだったので今入れようと思ってたんです。」

「それは良かった。」

「朝倉先生はここ長いんですか?」

「俺は今年で三年目です。でもまたこうしてこの高校で春を迎えられて幸せだな。この時期のここからの眺めが好きでね〜」

朝倉が目を向けた先には、私が今朝見上げてきた、大きな桜の木が堂々と美しくたっていた。

「あの桜の木はこの学校のシンボルなんだ。この辺りじゃ、あんなでかい桜はないからなぁ。あれを見ると、春だなぁと思い見とれるよ。」

「素敵な眺めですね。私も好きになりそうです。…ん?こんな時間に生徒かしら?」

「ん?本当だ。今日は部活もないはずなんだが」

二人の視線の先には、桜の木の下に立つ生徒の姿があった。


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