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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 希望的観測 --2

「まだ数学のがマシ」
「まだって・・」
言いかけて、ふと思った。
こいつはなんで数学が得意なんだろうか?
「なぁ」
「ん?」
「あんた、なんで数学好きなん?」
オレも別に嫌いな訳ではないけど、たまに計算が面倒くさくなる時はある。
「別に好きではないけど」
「は?」
思いもしなかった返事が返ってきた。
「じゃあなんで―」
「パズルみたいなもんかな」
オレの質問に被せるように、そう答えるコタロー。
「パズル?」
「そう」
いまいち言いたいことが掴めず聞き返すオレに、頷くコタロー。
「結局計算なんて、0から9までの数字と、+−×÷から成り立ってるだけやし」
コタローは、机の上に指で字を書きながら言葉を続ける。
「後は方程式にパーツ埋め込んでけばいいだけやん」
「んー・・・」
まぁ、あながち間違えではない気がする。
が、
「それやったら、英語も文法に単語はめてくだけやん」
言ったオレに、コタローは首を振り
「覚える単語が多い」
・・・。
「結局そこか」
「他になにがあんの?」
まぁ、なんとなくではあるけど、コタローが大勢いる中で勉強したくないっていう理由が判った気がする。
こいつの言葉を借りれば、パズル(勉強)は一人でやるもんだから、ってことなんだろう。
みんなでやいのやいの言いながら解くのは、趣味に合わないってことなんだと思う。
「なんだかなー・・」
「なにが?」
ため息を吐くオレに、コタローが視線を向ける。
「なんでもないから、早よ解け」
「えー」
嫌そうな顔をしつつも、睨みつけると黙ってペンを取った。

「イヴー」
「なんやねんな」
「飽きた」
時計を見る。
あれから5分も経ってない。
「お前な・・・」
軽い頭痛が襲ってくる。
「どんだけ出来たん?」
「約半分」
臆面もなく言い放つコタローに、頭痛は更に酷くなる。
「そのプリント終わったら休憩していいから」
もう既に、休憩もなにもないくらいにグダグダな気はするけど、取り敢えずはそう言ってやる。
「ムリ」
「なんで?」
「つまらんもん」
段々腹が立ってきた。
「たかがプリント1枚終わらすんに、どんだけかかんねん」
が、こんな程度でこいつが怯む筈もなく、
「もうすぐ90分」
怒りを通り越して、悲しくなってきた。
「じゃあさ」
「あ?」
瞳を輝かせているコタローに、嫌な予感がする。
「ご褒美ちょうだい」
「はあ?」
意味が判らない。
「プリント解くだけやのに、なんでご褒美が出てくんねん」
そもそも、ぶっちゃけそこまでしてやらせるだけのメリットはオレにはない訳で。
「あかんの?」
少し顔を近付けるコタローに、嫌な予感がする。
「内容だけでも聞いてや」
嫌な予感はますます強まるが、話が進まないので頷いてやる。


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