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魔性の仔
【その他 官能小説】

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魔性の仔@-2

「とりあえず助かった。さすがにオレが行ったんじゃ変態に見られるからな」
「…で、何なんです?この外国人みたいな女の子は」

 問いかける早紀に、刈谷はおどけた調子で答える。

「ああ、夕べ拾ったんだ」
「ひ、拾った!何処で?」
「夕べ、中尊寺先生の自宅に呼びつけられて…その帰り道でな」

 刈谷は昨夜の経緯を大ざっぱに説明する。が、聞かされた早紀は半信半疑といった様子だ。

「いくら何でも…そんな外灯も無いような山奥でこんな子が。ちょっと信じられないですね」
「そんなこと云ったって事実なんだ。それに、あんな場所に置き去りなんて出来ないから、仕方なく連れて来たんだ」
「それで、この子はどうするんです?」
「とりあえず、拾った周辺でこの子の親を探すつもりだが…」

 その答えに、早紀は何故だか安心気な顔を見せた。

「これだけ目立つ子ですもの。すぐに見つかりますよ」
「そう。これから3日間は、先生の元に日参して、次回作のアウトラインを決めるつもりなんだ。
 だから、その途中であの辺りの集落を当たるつもりだ」
「でも、あの先生って何であんな所に住んでらっしゃるんです?」
 早紀の正直な疑問に、刈谷は肩をすくめて首を振り振り、

「さあ。──人嫌いで騒音嫌い─で通っている先生だからな」

 30分後、早紀は出社のためアパートを後にした。その際、刈谷は──編集長にその旨、伝えてくれ─と頼んだ。
 緋色の髪をした少女は、刈谷の傍にちょこんと座り2人のやり取りを不思議そうに眺めていた。

「じゃあ、オレ達も準備をして出掛けよう」

 刈谷は少女の手を取ると洗面所へと連れて行った。買い置きしてある歯ブラシを手渡し、歯磨きを促したのだが、

「あらららら…」

 歯を磨くという行為も知らないのか、口の中の泡をボタボタとパーカーに落としてしまった。

「ち、ちょっと待ってろ…」

 慌てて少女のパーカーを脱がせた。これ以上、汚れないようにと考えて。

「いいかい?こういう風にやるんだ」

 少女にそう云うと、自らが歯磨きを見せてやり方を教える。それを見た少女も、真似るように歯ブラシを小刻みに動かした。
 しかし、今度は、彼女の胸元を包むブラジャーばかりか、ジーンズまでも汚してしまった。

 ──こりゃ、この子の歯磨きは裸でやらせるべきだな…。

 刈谷は、これ以上汚れるのは一緒だと彼女が歯磨きを終えるのを待ち、その後に、早紀に買って来てもらった予備の服と下着を用意した。

「汚れてしまったからね。服を脱いでくれるか?」

 刈谷の言葉に大きく頷いた少女は、すべてを脱ぎ去り全裸となった。
 躊躇ないその態度。刈谷は昨夜も体験したが、この年齢にして羞恥心に欠ける行動が奇妙に映る。
 裸体の少女に服を着せてやると、刈谷は彼女を連れて玄関ドアを出た。

「さあ、行こうか」

 アパートの駐車場に停まるクルマに乗り込む2人。刈谷はイグニッション・キーにカギを差し込みエンジンを掛けた。
 目指すは、昨夜、少女を拾った山中の道だ。


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