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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜かみのみそか〜-3

これが――私の答え


慕う人より恋しい方をとってしまった
けれど後悔なんてしない

私の間違えようのない答え


私は蔵ノ介さまだけの花でありたい

この秘めた蜜壷も、花芽も、乳も……この身すべて蔵ノ介さまだけに知ってあって欲しい

好き
好き
大好き

この心すべてあなたのために捧げたいの

「蔵ノ介、さま…好き、好きなの。私以外を選んだりなさらないで」


――お願い

そうしがみつけば蔵ノ介さまは嬉しそうに顔綻ばせた

「……ホンマに?」
「ホンに…そう思ってます。好き、大好き……ずっと蔵ノ介さまだけを愛してました」


みつめあう瞳は涙に濡れきらきらと光っている

あなただけ
あなたしかいらない

だから私だけをみて


吸いついた唇に私はずいぶん欲張りになってしまったと思った

「はあ!…ん!」

ゆるゆると浅瀬を蔵ノ介さまの杭の先が揺らめくのが焦れったく……腰辺りが粟立つ

「じゃあ、何で断ったん?言うて…みそか」

一見優しげな笑みが暗に言わなければこのままだと言われている

いじわる……
蔵ノ介さまのいじわる……


「姉と慕う方と…離れたくなかった、から」
「……また、しの か」

そう呟いたかと思えばきつく抱き締められると、昔の俺とおんなじやな、そう囁かれた

そう訳の分からぬことを仰って蔵ノ介さまは幼く笑われた


「俺が欲しい?なあ、欲しい?みそか」
「欲しい…!欲しいの…!蔵ノ介さま……」


ぎゃうぎゅう抱きついて精一杯求めているのに蔵ノ介さまは意地悪に「もっと言うて」なんてねだってくる

羞恥と恥じらいがくすぐられて蜜が溢れてとまらない


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