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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜かみのみそか〜-1

「ずいぶん久しくなってしまったな、……来たぞ。みそか」
「……蔵ノ介さま!…いらっしゃいんせ!」

蔵ノ介さまに会うのは久しぶりで、会うだけで涙が胸に満ちるようだった

姐さん方や皆の前での蔵ノ介さまは格式張った大人びた口調の……初めのころと変わらぬ声かけにも、胸響く

二人手をとって座敷に上がればしっとりと湿った熱い息がかかるほど近く口付けられた

「ふぁ…あ、ん…らの、けさま…ん」

「久しぶりやな、みそか。遅なって悪かった」

座敷に入り二人きりになればお国言葉のせいか途端に幼くなる蔵ノ介さまの声に、耳元くすぐられ胸がきゅうとなる

大人びた口調の蔵ノ介さまも、くだけて柔らかな口調の蔵ノ介さまも……私の心を揺さぶり掴んで離さない

「いえ…そのような………かまいんせん」

会えただけでもういい

そう気持ちを込め、喘ぐ吐息と熱い唇に足もくだけそうになりながら、蕩ける頭でなんとか返事を返せば、荒々しいまでに激しく抱き締められた

きつい腕の中に包まれて苦しいながらも嬉しく思いながら、蔵ノ介さまの胸に頬をすり寄せた

「……さびしくは、なかったんか?」

「え?」

「来んでもかまへんくらい俺はどうでもええん?」

「――まさか!!」

弾かれるように顔を見上げれば、蔵ノ介さまは不安げに瞳を揺らされていた

――私がこんな目をさせている

「……とても心細く感じておりんした。もう、わちきなぞ愛想も尽かされんしたかと毎日菓子が減る度……辛く思いんした」

言葉にすればますます心細さが甦ってくる

心切なくて、蔵ノ介さまの胸の袷を掴みながら、呟くようにぽつりぽつり言えば、ぎゅうと再度きつくきつく抱き締められた

わずか離れれば蔵ノ介さまは私の着物の袷をはだけさせたかと思うと熱い息と共に首に乳にと吸い付いてきた

「ぁん、ひゃ…あぁ、ふぁん、…ん!あ…っ!やぁ」

舌先指先で弄られる乳は蔵ノ介さま次第で形をかえてゆき、その舌、その手にしんなりと吸い付くように馴染んでゆく

まるで…もっともっと触れてと、離れないでと……ねだるように

この身を開き綻ばせた蔵ノ介さまのためだけに私の体は蜜をこぼす


乳の実を吸うように口に含まれれば下肢からじわっと蜜がとろみを帯びているのが自分でもわかる

恥ずかしく、でも気持ちいい

いつもは恥じらい秘めるのを今は隠したくなかった

今は蔵ノ介さまを余程求めているのだと知っていただきたかった


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