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軟禁五日目―性欲、倒錯、異常な愛情
【ファンタジー 官能小説】

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軟禁五日目―性欲、倒錯、異常な愛情-9

4. 身も心も堕とされて

「リーナス」
いつものように入ってきたデミアンを、リーナスは一瞥した。
デミアンの、冷たく鋭い眼光にリーナスは黙って顔を俯かせる。
また始まる――リーナスはそう思いながら、デミアンと互いの舌を絡ませ合った。
「リーナス」
デミアンがリーナスを呼ぶ。低い、熱っぽい声だった。
「ん……ふ、んッ」
「リーナス」
このほんの数日で、デミアンに僅かな異変があった。
行為の間、上ずった声でうわ言のようにリーナスの名を呼ぶ。
そうして自らの欲望をリーナスの中で迸らせると、彼女の身体をきつく抱き締めるのだった。
まるで、愛しい恋人にでもするように。
リーナスもまた、そんなデミアンの行動に困惑しつつもそれを受け入れていた。
男との口づけは以前よりもずっと熱く、リーナスを昂ぶらせていた。名を呼ばれる度、抱き締められる度に、自分の身体は熱くなっていった。
その感情が一体何なのか、リーナスには分からない。
ただ、他の男とするよりも、デミアンとの行為の方が、熱くなれた。
だから彼女は視線を逸らす。
デミアンのあの瞳をまともに見てしまったら、自分の中で何かが変わってしまいそうで。
「……はあッ……はあッ……」
絶頂に達し、その場にへたり込むリーナスを、デミアンは抱き締めた。
いつもよりもきつく、愛しげに頬を合わせ、男は荒い息を吐いた。
そして、汗に塗れた額を拭い、リーナスの顎を掴んで口づける。
唇を離し、デミアンは何か言いたげに口を開いた。
しかし、言葉を紡ぐことなくその唇は閉じられる。
デミアンはリーナスの頬に指先を這わせた。
「また、来る」
そう一言だけ残し、彼はブーツの音を響かせて去って行った。
(……何を、言おうとしたのだろう)
リーナスはそんなことを考えながら、ぼんやりとその背を眺めていた。


再びデミアンがこの場を訪れるより早く、男達は現れた。
将校達の中でも粗野な連中だった。
リーナスがあからさまに嫌な顔をすると、連中のひとりがリーナスに向かって唾を吐いた。
「手ぇ空いてんだから、さっさと脱がして咥えろよ」
例の、殴ることで快感を得る――倒錯した性癖の持ち主、シュルツだった。
(また、痣が増える)
そんなことを思いながら、リーナスはシュルツの下衣に手をかける。
半勃ちの男のものを咥え、リーナスは首を前後に振った。男の手がリーナスの頭を押さえる。
「うッ……く……てめえ、歯ぁ立てんなっつったろうが!」
言ってシュルツがリーナスを突き飛ばした。
無論、歯など立てていない。この男は、リーナスを殴る口実が欲しいだけなのだ。
依然半勃ちのままのものをさらけ出したままで、シュルツは倒れ込んだリーナスの髪の毛を引っ張った。
シュルツを取り巻く男二人は、いやらしい笑いを口の端に浮かべながら、その様子を眺めている。
「このクソ女が!」
「ぐッ……!」
鈍い痛みが頬に響く。口の中が切れたようで、鉄の味が口内に広がった。
一発殴ったせいか、シュルツは興奮したように息を荒げ、ものを勃たせていた。
リーナスの両足を掴み開脚させ、己のそれをリーナスの秘所へあてがう。
濡れた音と共に沈みゆくシュルツのものを眺め、リーナスは眉根を寄せた。
「んッ……ん、あッ」
嫌でも感じてしまうこの身体が憎い。
リーナスは喘ぎながら、早く時が過ぎることを祈っていた。


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