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「午後の人妻 童貞嫐り」
【熟女/人妻 官能小説】

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「午後の人妻 童貞嫐りA」-10

講座の看板に初級と謳っているから、それこそフィルムの詰め方から教え
てもらえるものかと思っていた。
ところが、講師の口から発せられるのは、
やれ球面収差だ、
色温度だ、
偏光フィルターだ、
相反則不規だ、
      等々、
チンプンカンプンのことばかりであった。

由子はたちまち落ちこぼれていた。
もうひとり落ちこぼれていたのが、内藤夫人である。

落ちこぼれ同士のふたりは言葉を交すようになり、
2回目の講義からふたりでサボって、
ファミレスでお茶してすごすようになっていた。

性的なことには臆病な由子に引き換え、内藤夫人は積極的な行動実践派であった。
夫人はいま不倫を進行させていて、その合間に出会い系サイトなどを利用して、男漁りもしているという人妻である。

それにあけすけな性格でもあって、よく由子に男性とのセックスの様子を語って聞かせるのだった。

「きのういっしょにホテルに行った彼ときたらね。
前戯のとき、私のオマ○コをじっと見つめるだけなのよ。
指1本触れようとしないで、30分以上もただ見つめているだけなの。
私は焦(じ)れったいのと、羞ずかしいのがゴッチャになって、オマ○コはびしょ濡れ。
あんな前戯は初めてだったわ」

内藤夫人はそんなふうに露骨な表現を平気でした。
聞いている由子のほうが、頬を染めて赤面するくらいであった。

その夫人から、いろんなセックスの場への誘いを受けたが、由子はそのたびに断ってきた。
自分はそんなことができる女ではないと思っていたからだ。

それがその日の、
少年のオナニー観賞の誘いだけには応じていた。
それはオナニーを観賞するだけで、
由子自身がセックスに参加するわけではなかったからだ。

しかし、それがきっかけになって、童貞少年と交わり、その筆をおろしてみたいという思いに駆られることになっていた。

この胸に童貞少年を抱き締めて、男にしてあげたい。

由子はそう心に誓って覚悟を決めた。
いつもは優柔不断な由子にしては、めずらしく意思を鮮明にした決断である。

布団の中で、
そのことをあれこれ思い描いていると、
目が冴えて、
いつまでも眠れなかった。

隣の布団では、夫の安らかな寝息がつづいていた。

(第2回了)


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