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電波天使と毒舌巫女の不可思議事件簿
【ファンタジー その他小説】

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電波天使と毒舌巫女の不可思議事件簿 ―桜編―-6

 下っ端である彩花には、ミュリエルが何故現世にいるのかなんて分かるはずもない。だだ、ミュリエルは《特位天使》の中でも厳格なのだと聞いていたのだが、
「やだなぁ。これどうするどうする……ふぇーっふぇっふぇ」
 誰だよ厳格とか言ったの。ふわふわ天使はやっぱりふわふわと、
「彩花って言った? 天使名あるのん?」
「現世では話してはならないと指令がありますので……」
「なのに人間に恋するとは、何事か」
「………!」
 ミュリエルの声が低く、抑えられる。ミュリエルがこの言葉を言うのは、特別な意味を持つからだ。
 ミュリエルは、天界の法律であり捜査官であり裁判官であり――処刑執行者でもあるのだから。
「……その件に、かか関しては、も申し開きのしようも」
「ウッソー♪°ふっふー♪♪ だって美由貴は美由貴だもんねー∞¥」
「…………」
 よくわからないが。
 今は天界の《特位天使》ミュリエル ではなく。現世の、一つの存在でしかない美由貴、ということなのだろうか。
「あのねー、これね。真琴のこと、あなたに任せたーよろしくお願い、しちゃったぁ♪」
 ふっふーとぴょんぴょん飛び跳ねながら彩花を残して部屋を出て行ってしまった。
 下っ端の彩花には、ミュリエルが何故現世に在るのかなど分かるはずもない。故に、何故自分に任されたのかもわからなかった。しかし、彩花としては従わないわけにはいかない。


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