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古からの守り
【ファンタジー 官能小説】

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古からの守り-2

「ちょっと!放しなさいよ!」

進行方向真逆から大きな声が聞こえた。
何事かと声が聞こえた方に歩を進める。
そこにはローブで顔をすっぽりと隠した街娘であろう人とそれを取り囲む三人の男。
これは助けた方がいいのか?
なんて悠長に考えている場合ではないよな…。
そう思い取りあえず声をかける。

「お〜い俺も混ぜてくれない」

その声を聞いたそこらへんのゴロツキA、B、Cは眉をぴくりとしてこっちを向く。

「なに言ってんだあんちゃん?」
「ん〜…ちょっと変わった喧嘩の売り方」

そして俺は身構える暇を与えずゴロツキを殴り飛ばしたのだった。




伸びてるゴロツキを余所に取りあえず襲われてた街娘に歩みよる。

「くっ!来るな!」

何故と突っ込みたくなるのは俺だけだろうか…。

「身構えるなよ…別に取って食いわしねぇよ。道を尋ねたいんでね」
「道?」

俺は「そう」っと言いたげな顔をして頷く。

「城を目指してたんだがな…気付いたらここにな…城までの道を教えて貰えないか?」
「…」

無言で目線をそらす。

「………ない…」

やっと喋ったとおもったら口をもごもご動かすぐらいでなにかいったようだが聞き取れなかった。

「ん?なに?」
「わかんないって言ったの!」

睨めつける彼女。
何かの聞き間違いか?
それとも街娘ってのはそこらじゅうの道を熟知してるとゆう俺の認識が間違っていたのか?
この場合の俺と彼女との出会いは、彼女が近道しようとして裏道を通ったのだが…ゴロツキに絡まれ、そこを助けたって感じに考えていた。

「悪かったわね…私も迷ってたのよ」

プリプリ怒る彼女の顔がチラチラと見える。
顔はよく整っているがちょっとツンケンした性格のようだ。
その証拠にちょっと目がつっていた。

それにしても…街娘が道に迷うか…。
てかまず迷うにしても迷わない状況ぐらい街娘だったらやれるはずであろうと思う。

「そう…じゃぁな」

っと彼女に背を向け立ち去ろうとしたら、肩にポンッと軽く体重がかかった。

「レディを一人にするなんて何考えてるの?」
「生憎そういう心得はありません。不愉快にする方法なら心得ておりますが?」
「あんたね…」
「んじゃな」

その娘に背を向け歩きだしたのだった。


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