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僕らの関係 プロローグ きっかけ
【学園物 官能小説】

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僕らの関係 学園祭-16

 ――りっちゃん?

「はいもしもし……」

『よっほー、里奈だよー』

「もう、どこ行ってたの? 領収書なくて由香ちゃん困ってたよ」

『えへへ……ごめーん。ねえ、それよりさ……片付け手伝ってもらいたいんだけど、いいかな?』

「もう、一体何を手伝えばいいの?」

 謝罪の言葉もそこそこにして、頼みごとをしだす里奈に幸太は半ば呆れながらも、ついついいつもの調子で頷いてしまう。

『うん。あのね、チア部の部室にきて……里奈一人じゃ片付けられない、タイヘンなものがあるの』

 里奈一人で無理でも、他の部員がいるのでは無いだろうか? そもそも非力の代名詞である幸太にそれを求めるのも酷というものだ。

「うん、わかった。待っててね」

 といっても普段から針小棒大な物言いをする彼女の大変は、彼女にとってのタイヘンに過ぎない。幸太は携帯をしまうと、部室棟へと急いだ。

***―――***

 部室棟は体育館の脇に併設されており、渡り廊下で繋がっている。
 プレハブの平屋建てで、部屋といういうよりも更衣室兼物置というほうがしっくりくる。
 帰宅部である幸太も部室棟のほうに行くことがある。休日の試合などで恵に差し入れを頼まれるからだ。

 チア部は最近出来たばかりらしく、端っこにある。まだ新しい看板には「チアリーディング部」の他に「貴方の参加、待ってます!」と書かれていた。
 もちろん男子を募集してはいないだろう。となると、共学の相模原に残る男子禁制の場所だろうか?

 ――いやいやいや、トイレとか更衣室とかあるでしょ。何を考えているんだよ、僕は……。

「りっちゃん! 僕だよ。コータだよ」

 いきなりドアを開けたら着替え中の里奈がいた……。
 そんな嬉しいハプニングを避けるためにも、ノックは欠かさない。

「待ってたよー、入ってー」

 ドアノブを捻ると立て付けの悪いドアがキーッと高い音を立てながら開く。放課後の薄暗い雰囲気ではちょっとしたホラーだ。
 部室では部屋の中央にパイプ椅子があり、里奈がジャージ姿で一人座っているだ
け。
 特に散らかっている様子もなく、何を片付けるというのだろうか。

「で、何の用? みたところあんまり散らかってないけど?」

「うん。あのね、コータに是非処分してもらいたいものがあるのです。それも三つも!」

 里奈は立ち上がると妙にテンションの高い声で言い放ち、幸太の眼前に三本指を突き出す。


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