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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜あいまみえ〜-2

「女将も毎晩みそかに悪いことをしたと嘆いておられんす……みそかが謝ることなぞ何一つありんせん、もっと自分をださないけんせんよ……大事になさらないけんせん……みそか」

「金魚姐さん……」

白粉が流れるのも構わず涙をこぼす金魚姐さんをみれば、堰を切ったように私は顔を覆って泣きじゃくった

「ひっく、っく……ふぇ、いたかった、いたかったよぉ…っ…こわい……こわいよぉ……っく」

思い出せば今だって震える
また三好屋さまが来ればどうしようかと怯えている
今だって怖くてたまらない
痣が否が応にも思い出させてくる
目を瞑れば闇が思い出させてくる

「……っ!…みそか…」

ぼたぼたと泣けてきてどう仕様もない

みっともない体と心でも、どこかで蔵ノ介さまを求めている

どう仕様もない

この身は心は彼の方を、蔵ノ介さまを心底好いているのだから


どうしようもない


「体を、休めんさい……みそかには酷なれど、今夜には甘味の君が来なさるらしいから」

どうしよう

会いたい

会いたくない

全く正反対の気持ちが相まってぐちゃぐちゃになりそうだ

こんな身になっても会いたい

こんな醜い姿を見られるくらいなら会いたくない

自分でもわけがわからない

そんな感情が相まっても合間に見える一筋は、蔵ノ介さまが好きだという事実だけだった


「…わかり…ん、した」

泣きじゃくりながら頷いて私自身どうしたいのか全くわからなかった


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