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密心
【ファンタジー 官能小説】

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密心〜かのきみの〜-1

「ひゃあ、あぁ、やあ、…いやぁ」

我が身から溢れた蜜で秘芽をめくられくすぐられれば、こぼれるのは喘ぎ声だけでそのような声すら悲鳴に近い

「よくないならばやめるぞ、みそか」

最近の蔵ノ介さまは意地が悪い

そのようにきかずとも止めぬ手が全てをわかってらっしゃるだろうに……

酷い方を好きになってしまった

それとも男は皆このようなのか、蔵ノ介さましか知らぬ私はわからない


「あぁ…うそ、嘘で、す……よい、よいのぉ……きもちい…の」

秘めた恋と心密かに決めてからは、吹っ切れでもしたように恥ずかしい言葉もでてしまい、以前の私では考えられぬことだ

「それはよい。素直が一番だ……みそか」

目だけを綻ばせたように笑わせる蔵ノ介さまに手を伸ばしながら、不思議と心は穏やかすぎるほど凪いでいた

「はぁ……あ!あぁ!やあ、よい、…の!…ふぁ、ぅ…っと!もっと…ぉん!」

あれを聞いてから私はまた木偶に戻ってしまった

以前と違うのは蔵ノ介さまという客がおり存在を認められるくらいだろう

それだけですら全然違うと知りながら、私の心は木偶のようにまるで何も響かなくなってしまった



あれを聞くのではなかった

聞いてはならぬことだったのだ

蔵ノ介さまの首に回した自らの手を見て泣きそうになる嗚咽を喘ぎに誤魔化した


あかぎれが……減った綺麗になった手を、今は恨めしく思う

ただ恨めしく思う



『蔵ノ介さまはなしてわちきなぞを選び遊ばれんしたか?』

幾度めかになる情事のあとの戯れの勢いにまかせ……選んだのはずっと気になっていたことだった

『いきなりだな……気になるのか?みそか』
『はい』

『少し…、長くなるが……よいか?』
『……はい』

乱れた髪を撫でられながらすくように蔵ノ介さまの方へ髪が引かれ、すべり落ちる

『俺の家は堅苦しい。真の母には会ったことは数度ばかりでな、いつも俺のそばにいるのは下女の乳母だけだった』

そう一息に言い蔵ノ介さまは私の手をとられた


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