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崩壊
【母子相姦 官能小説】

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崩壊〜執心〜-1

 夜遅く。仁志は自宅の傍でタクシーを降りた。

「さむ…」

 ヒーターの熱に慣れた身体は、野外の冷気が凍みた。先ほどまでの眠気は一気に覚めた。
 両手をポケットにつっこみ、トボトボと自宅への路を歩いていく。時折、吐く息が白かった。

(なんだか、疲れたなあ…)

 先ほどまでの場景が頭に浮かんだ。賑やかな夕食。その後に伝えられたファイバー・スコープの検査結果。そして、性のレクチャー。
 涼子との様々な出来事は、何も知らない仁志にとってはどれも新鮮で魅惑的に映り、アッという間に時間が過ぎた。

「ただいま」

 自宅にたどり着き玄関を開けると、リビングには寝間着姿の真仁と優子が待っていた。

「どうだった?検査の結果は」

 疲れからおっくうに思えた仁志は、煩わしげに答えた。

「別に…問題はなかったよ」
「じゃあ、何の問題も無かったのか?」
「そうだよ。オレは健康だってさ」

 そこまで話すと、一方的に話を切ってしまい自室に通じる階段へと背を向けた。

「仁志!待ちなさい」

 心配で仕方ない優子は止めようと声を掛けるが、仁志はそれを無視して階段を駆け上がってしまった。

「…どうしちゃったのかしら。あの子?」
「遅いから疲れてるんじゃないのか。さあ、もう休もう」

 真仁は、そう促すと寝室へ下がってしまった。優子はぞんざいな態度の仁志に腹が立ったが、諦めると後を付いて行った。

 自室に戻った仁志は、机にカバンを投げ置きベッドに身体を預けた。大の字で天井を見つめる表情は、両親に見せた顔と違い穏やかだ。

 頭の中には、先ほど見た涼子の様々な表情を浮かべた。

 はしゃぐ際に見せた嬉々とした笑顔。その一方で垣間見た艶やかな顔。伏し目がちでわずかに開いた濡れた唇。
 彼女の存在そのものに、仁志は心を惹きつけられていた。

(…涼子さんのあんな顔。また見たいなあ…)

 天井を見つめる目が徐々に重くなっていく。やがて、静かで規則的な寝息を立てながら深い眠りへと落ちていった。




「…はあ…あん!ハァ、ハァ…」

 涼子の指遣いが徐々に速くなる。悦びの声をあげ、眉を寄せた切ない顔で唇を噛む。
 仁志に性のレクチャーを行った涼子は、身体の疼きをガマン出来ずに自らを慰めていた。

「…はあっ!ああっ!…んんっ!」

 久しく忘れていた欲望。せり上がるような快感が、寄せては返す波のように何度も身体を駆け巡る。


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