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AH! MY GODDESS ラストストーリー
【二次創作 恋愛小説】

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AH! MY GODDESS ラストストーリー-15

『姉さん!!姉さん……。私……。ごめんなさい……ごめ…んなさ…い…。』
ウルドの胸に飛び込み、ベルダンディーは子供のように泣いた。
『いいのよ。私が勝手にやったんだから……。それより願いが叶ってよかったね。だけど、これから大変よ?全部、最初からなんだから。』
心配そうに言うウルドにベルダンディーは自信に溢れた笑顔を向ける。
『大丈夫よ姉さん。螢一さんが螢一さんである限り……そして、私が私である限り……』

何事にも屈しない最強の笑み……力を失ってもなお、その笑顔は女神そのものだった。
『まったく、あんた達には負けるわね……。さあ、起こしてらっしゃい大切な人を……』
根負けしたように苦笑いするウルドに、ベルダンディーは頷いて螢一の傍へ駆け寄った。

『ベルダンディー!!森里くんが目を覚まさないんだ!!』
うろたえながら、リンドは言う。

『先程から、回復系の法術を掛けているのですが効果がありませんの。』
そして、ペイオースまでもが慌てていた。

横たわる螢一の額にそっと手の平を乗せると、ベルダンディーは螢一の寝顔をじっと見つめる。

『バッカじゃないの?あんた達。眠り姫を起こすのは、王子の役目なのよ?脇役は引っ込んでなさいって。まあ、立場が逆ってのがあの娘達らしいけど。』
いつのまにか、ペイオースとリンドの後ろに来ていたウルドは腰に手を当て得意げに言った。

『螢一さん……あなたが無事でよかった。また始めましょう、二人で……。』
ゆっくりと静かに、ベルダンディーは螢一と唇を重ねる。

『……ん……』

瞼がぴくぴくと動き、螢一の目が開いていく。ゆっくりと辺りを見回し、ベルダンディーを見つめた。
『ここは?……俺は一体……』
不思議そうに螢一は呟く。そして、ゆっくりと手を伸ばしてベルダンディーの頬に触れた。その手に自分の手を重ね、ベルダンディーは目を閉じる。

『初めてだ……』

囁くように螢一は呟いた。やはり、記憶は消えてしまったのだろうか?いつもと変わらぬ手の温もり、いつもと変わらぬ声……。しかし、あの日々はもう帰らないのだろうか?わかっていたとはいえ、螢一の反応がベルダンディーには悲しかった。

『じ、自己紹介しますね……。私の名前は……。』
『違うんだ……。』
それでも何とか笑顔を作り、状況を説明しようとするベルダンディーの言葉を螢一は止める。戸惑う彼女を見つめながら

『紋章が無い君を見るのは初めてだって言おうとしたんだよ、ベルダンディー……。』

そう言って笑った。


『!!け…い、いちさん?……私が……わかる…んですか?』
言葉の後半は涙声となり、切れ切れになるベルダンディーの声に螢一は笑いながら頷く。

『ああっ……神様!!ありがとうございます。』


(ああっ女神さま!より)
体を起こした螢一の胸にベルダンディーは飛び込んだ。螢一の体をしっかりと抱き締め、何度も何度も名前を呼び続ける。


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