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春に囀ずる
【女性向け 官能小説】

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春と囀ずれば-3

どうしよう……いい加減焦れて……はしたなく求めだして揺らめく腰も隠せない。

だってもう吐息すら色めいてる。


「じれったい?」

――もう、意地なんてはってらんない

「ちゃんと、して、」
恥ずかしさでいたたまれなくてポロポロ泣きながらやっとのことで言う。

「何を?どうしてほしいの?」
言ったのに……っ!
私の精一杯を言ったのに……!

まだ足りないか……っ!

「服…とって、直に、触って、ほし…い。もう、へんになる」


にんまり。
そんな憎たらしい表現ぴったり満足げに笑って、上の服だけを剥ぎ取り、下着から滑り込んだ手がやっと直接触れてくれた。
「ふぁ、…ん」
私の熱くなった体にはひんやりして、それだけで……キモチヨクって声が漏れる。

骨ばった大きな手が、しなだれかかる背筋を、触れるか触れないかをツーッとすべらかに流れて、支えるように腰を浮かされて膝に乗る。



布越しにわかるハルに、ずくんと心も体も期待で震えてしまう。

 

……ハルも感じてるんだ
 

そう思ったら嬉しくて思わず笑ってしまった。

「紗英……やけに余裕あるね」
「ふぇ……ひぁん!」

下着を捲り上げられ、痛いくらい張った胸を摘ままれ声をあげると、労るようにそっと優しく触れられて、繰り返される緩急の激しさに思わずすがりつくようになった。


「やっぱりキモチいい。最中って外が、…ほら。すべすべなのに、中身がはりつめたみたいにはってる。ね、わかる?」

ハルが触れる胸とは反対を自分でも触れるよう誘導される。
羞恥に逃げ出したい体を背に回った手が逃がしてくれない。

「あったかくて柔らかくて桃みたいじゃない?」


ふにふにに揉みしだかれて、痛いの寸前で口づけて吸われて快感に変えられる。


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