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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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伊藤美弥の悩み 〜初恋〜-9

体中どこもかしこも強い快感で痺れ、感じるままに腰を擦り付けてしまう。
「くひっ、あぁ、りゅううぅ!!」
 美弥の鳴き声が切羽詰まってきたのを聞き、秘道の上側を擦り上げる手が速くなった。
 どうやら、一度イかせてしまう事にしたらしい。
「イッていいよ、美弥」
 龍之介は、美弥の耳元にそう囁く。
「んぁ、あああっ、ひぁんっ……!!」
 美弥が一声叫ぶと、急に足がピンと強張った。
 全身をがくがくとわななかせ、激しい痙攣を繰り返す。
 美弥がイッたのを見届けると、龍之介は愛液まみれの手を秘部から離した。
 粘度の高い蜜を舐め取って綺麗にすると、龍之介は美弥を抱き締める。
「ふ……」
 大きな快楽の波を何とか乗り切った美弥は、しばらくすると龍之介を抱き締め返した。
 抱擁に応えられる程度にまで美弥が回復すると、龍之介はすぐさま愛撫を再開する。
 性急なその様子からするに、どうやら発情が理性を飛ばしかけているらしい。
「っう……!」
 激しい求め方に、美弥は声を出した。
「っあ……」
 龍之介が体を下へやったため、美弥は声を出す。
 ぷっくりした秘丘を覆う淡い下生えに軽いキスをすると、龍之介は太股に手をかけた。
 美弥の太股は筋肉と脂肪が程よいバランスで大腿骨に纏わり付いた所を滑らかな肌が覆っており、思わず撫で回したくなる程に触り心地がいい。
 龍之介はそれを実行し、太股にも何個かキスマークを付ける。
 制服のスカートで隠れる範囲程度の場所に散らしたのは、言うまでもない。
「……足、いい?」
 膝頭にキスをした龍之介は、顔を上げて美弥へ尋ねた。
「えっ……」

 ふくらはぎを揉まれながらそう問われ、美弥は慌てふためく。
「え〜と……」
 躊躇っている間に龍之介は、脛にキスを始めた。
「な?」
 な?と言われても困る。
「イエス?ノー?」
 脛へ何度も音を立ててキスをしながら、龍之介は尋ねた。
 自分を見上げる瞳のセクシーさに、美弥は背筋を震わせる。
「や……」
 しかし、瞳に負けて足を愛撫して貰う気にはなれなかった。
 龍之介は、冗談ぽく顔をしかめる。
「残念」
「残念でけっこー」
 脛にキスしている唇が無理矢理足の甲へ滑らないかと一瞬心配したが、龍之介の唇は膝頭を通って太股へと無事に戻ってきた。
「それじゃ、こっちで狂い鳴いて貰いましょうか」
 龍之介は美弥の股間に手を割り入れ、濡れそぼった淫部の表面を撫でながらそう言う。
「えっ……」
 それを聞いた美弥は、ギクリと体を震わせた。
 ただ『鳴く』のではなく『狂い鳴く』とは、一体どういう意味なのだろう。
「な……何する気ぃっ?」
 早くも腰が引けている美弥へ、龍之介は微笑みかけた。
 いつものように爽やかにではなく、チェシャ猫のようににんまりと、である。
「お・た・の・し・み」
「区切んないでえええっっ!」
 とてつもない不安に駆られた美弥は悲鳴を上げ、ベッドの上に跳ね起きた。
「はっはっは〜っ。ま〜さ〜か、逃げられるとでも思っているのかな〜?」
 狡猾な笑みは変わらぬままに、龍之介は逃げようとした美弥を力任せに引き寄せる。
「こぉ〜ろぉ〜さぁ〜れぇ〜るぅ〜!!」
 力では全く対抗できない美弥だが、できうる限り必死に暴れた。
 だが龍之介は笑顔のままで抵抗をいなし、華奢な体を抱き締めて再び愛撫を始める。
 格好としては、背面座位に近い。
 狂い鳴かせると言った割には優しい愛撫に、美弥はホッとした。
 が、それもつかの間である。

 にちゅ……

 腰を持ち上げられたかと思うと、自分でもそれと分かる程にヒクついている淫裂へ、いつの間にやら準備万端の怒張が押し当てられた。
「あ……」
 美弥が体を硬直させたその隙に、龍之介は自らを蜜壺の中へ沈めていく。
「あ……!」
 眉間に皺を寄せ、美弥は呻いた。
「ほら、動いて」
 龍之介の囁きに美弥は頷き、自分のペースで腰を動かし始める。
 まずは肉棒をお腹の中へ擦り付けるようにし始めた時、龍之介が手を伸ばしてきた。

 くりゅっ

「きゃあんっ!?」
 淫核を撫でられ、美弥は素っ頓狂な声を上げる。
「やぁ……ああぁ……!」
 なまめかしく腰をくねらせる美弥。
 美弥の中の襞が己の分身を愛しげに締め上げ、撫で回し、奥へ奥へと誘導するのを心地良く感じながら、龍之介は優しく恋人を嬲った。
 腰を揺すって密着した結合部を掻き回すのと同時に、突起を愛撫し続ける。
「ほら、動いて……動けない?」
 龍之介の声に、美弥は鳴き声で答える事しかできない。
 とめどなく溢れる愛液が、シーツに染みを作っていた。
 龍之介は腰を揺すりつつ、なおも淫核の愛撫を続ける。
「駄目っ……ああ、駄目えっ……!」
 啜り泣くような声で、美弥は龍之介に訴えた。
 唇の届く範囲にキスの雨を降らせていた龍之介は、切ない声に渋々と動きを止める。
 強烈過ぎる快楽で半泣きに近い顔になった美弥は、何度も深呼吸した。


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