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放課後のY先生
【教師 官能小説】

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Y先生の憂鬱-5

***


勢い良く階段を駆け上がったせいで、息が荒い

少しよろけながら屋上に通じる扉を開けると、目の前にハルがいた

「えっ…」

驚く間もなく、抱きしめられる

「待ちくたびれたよ、マイハニー」

こんなふざけたセリフにもドキドキしてしまう

だめだ…私最近ハルの声に弱いから

「わ、私は話をしに、来たのっ!」

なんとかハルの腕の中から抜け出して、真っすぐ睨みつける

「…だから可愛いだけなんだよなぁ」

「え?」

「いや、何でもないよ
…で、話って?」

促されて、息を整える

「あの、私最近…」

…ハルのことばっかり考えてて?
…ハルの声を思い出して?何にも、手につかなくて、集中出来なくて…

どう言っても、まるで愛の告白みたいになってしまう

どうやって言えばいいんだろう…

「…ねぇ由希ちゃん、今の俺の気分ね、」

ハルの声に顔を上げる

「超可愛い後輩に、ラブレターで体育館裏に呼び出された感じ」

「!そんなんじゃない…っ」

大体、後輩って…

「わーかってるって。
由希ちゃんは年上のせんせーだし?俺に、なんか真面目ぇな話をするだけの為に、捜してたんでしょ…
…ちょっとは、夢見させてよね」

ハルの表情に少し影が差す

なんでそんな顔するの…?

「由希ちゃんが言わないなら俺が言う」

「え…?」

「愛の告白」

またそんなこと言って…

とは言えなかった

ハルの顔が今までにないくらい真剣だったから

「…由希ちゃん、これ覚えてる?」

ハルがポケットから取り出したものを見て驚いた

「!…なんでそれ…」

それは…ハルの手にある指輪は、私が一ヶ月くらい前に捨てたものだ


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