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二個目の苺〜アーモンドクッキー〜
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二個目の苺〜アーモンドクッキー〜-2

「だっ、て…愁さんが…はぁっ…」

「僕のせい?…そうだね…少しは責任があるかもしれない
でも…君の中から出てくるものは、僕のせいじゃないよね、奈々…?」

「んっ…そん、な…ぁあっ…」

この前まで知らなかった快感に、今ではどうしようもないくらい溺れている

私が腰を浮かせると、愁さんはすっと指を抜き取った

「…あっ…ゃだ…」

つい口にしてしまった言葉に自分で恥ずかしくなる

「見てごらんよ…これ」

愁さんは穏やかに笑いながら、私の欲で光る指を私の前で揺らして見せた

「ぃや…愁さん」

「いや…?君のものだよ?」

言いながら、愁さんはそれを舐め取った

「やはり君は…いやらしい味だな」

私の方を見ずに言った愁さんは、とても冷たくて怖いのに…
…どうしようもないくらい、綺麗で

その瞳が一瞬でも私のほうを見ると、異常な喜びに満たされてしまう

「ご、ごめんなさい…」

「もう、行こうか」

さも自然な様子でつぶやいて、愁さんが席を立った

「えっ?」

「本も読まないのに、いつまでもここにいてもしょうがないだろう
それとも君は…こんな所で、して欲しいのかな?」

して欲しいです、と言ってしまいそうになった
…このままここで、私に触って…

「い、いえ。してほしく、ないです」

私は慌てて立ち上がって、後についていく

中途半端に放り出された私の中心が、濡れて疼いているのが分かる

恥ずかしいのに…なんで?



横を歩く愁さんは私の方を見ない
でも、私の狭い歩幅に合わせて歩いてくれるのが嬉しかった

「あの、これからどこに行くん、ですか?」

「どこに行きたいの?」

聞かれて返答に困る

人が多いところは苦手だし、私の家は唯がいるし…

愁さんの家…
そんな、いきなり失礼よね

でも…
…私、この人のことがもっと知りたい
もっと、全部知りたい…


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