投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

トラブルバスターズ01
【SF 官能小説】

トラブルバスターズ01の最初へ トラブルバスターズ01 13 トラブルバスターズ01 15 トラブルバスターズ01の最後へ

トラブルバスターズ01 [二章]-5

***********


?なんだ、それは?」
レイは、朝飯前の入っていたパッケージをゴミ箱に押し込みながら聞いた。
「UTは…世界標準時(universal-Time)の事だろう…05ならだいたいここの時間で夜の9時ぐらいだったかな。前の部分は俺にもわからない。ロビィ、の検索をしてみてくれ」
後ろ半分は宇宙を渡る者…には、常識だった。
レイもその事は分かっていたと考えてもいい。
そして、残ったという単語をロビィがスキュラのインターネットに入り込んで検索に走った。
二秒としない内に、どこかにあるスピーカーからロビィの電子声が返ってきた。
『セントラルドーム検索完了。この首都郊外にあるドーム球場だと思います』
白い天井の一部が斜めに剥がれた様に動く。
斜めに剥がれた天井が、フットボールの断面の様な楕円形の建物の図面を描き出した。
『今夜、貸し切りが予定されています。予約者の名前はザイード』
コレは普通の情報ではないハッキングの成果だ。
「向こうも一戦やりたいと言うことか?」
「推理は柄じゃないだろう。とっ捕まえて聞けばいいさ。問題は、乗るか乗らないか。どうする課長殿?」
やる気満々といった感じでバーニィが問い掛けていない、問い掛けをする。
一度目は、あちらに先手を取られてしまっていた。
出さなくてもいい、被害者も出ている。
"正体不明の敵"
"あの男の持つ危険性"
"待ち受けるだろう罠"
・・・・・・
迷う理由は幾つでも在った。
あるはずなのに、迷いは無かった。
「ここまでコケにされて黙ってはいられないじゃない」
さも当然の様に言う。
他の二人も当然だ、答えは分かっていたとばかりに頷く。
「そんな…どう見たって罠ですよ。殺されに行くようなものじゃないですか」
あっさりと敵陣に乗り込もうとするミリィ達のノリに黙っていたラックが声をあげる。
「問題ない」
レイはラックの言葉を切り捨てる。
「こういう仕事ですから」
軽く世間話を受け流すようにミリィは返した。


トラブルバスターズ01の最初へ トラブルバスターズ01 13 トラブルバスターズ01 15 トラブルバスターズ01の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前