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「保健室の小さな秘密」
【教師 官能小説】

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想いの輝く場所(後編)-7

「わ、私リボンないわよ」
「わかってるし…そんなの」
今度は悠が呆れたように言う。

「ありがとう」
悠から手渡されたネクタイを受け取る。頬が急に熱くなってきた。

「果報者ね、私」
照れ隠しにおどけて言うと、悠はスッと真面目な顔で話し始めた。

「奏子から見たら、オレってすごいガキだと思う。…でも、ちゃんと大学を卒業して奏子に釣り合う大人になるから、それまで待ってて」

悠が私の手を握る。
その手の甲にぽたたっと音を立てて雫が落ちた。

やだ、止まらない…。
このタイミングでその言葉は反則よ…。

「…ちょっと、予想を上回る泣き方なんだけど」
悠がまた呆れたように言った。
でも今度は少し嬉しそうに。

涙が次々と溢れて来る。
温かい涙。
嬉しくて、幸せで。

握られた手にもう片手を添えて。
落ちる涙を拭いもせずに頷いた。

「…待ってる」

それが合図だったように、悠の唇が涙を吸う。
一度顔を離して、目が合った後今度は唇を重ねた。

愛しさも。
激しさも。
全部受け止めてくれる人――。

悠に出会えて良かった。
こんなにも愛しく感じる事の出来る人に出会えるなんてすごく幸せ。

悠も…、そう感じてくれてたらいいのに。


私は悠の首に腕を回して、舌を受け入れる。
保健室に響く舌と舌が絡まる音。
腰に回されていた悠の腕に力がこもる。

それだけで、キュンと体の奥が疼く。

「…っはぁ」
悠の熱い吐息が耳をかすめる。

「いいの?止まんなさそう…」
手が胸に触れる。
「今まで…ダメって言って止めてくれたこと、あった…?」
少しイヤミを言ってみる。

「…ないね」
一瞬考えてから、フッと笑って胸を揉みしだく。

「んんっ…」
悠はベッドに私を横たわらせて、周りのカーテンを引いてベッドを覆う。
保健室のカーテンはすでにひいてあるし、廊下側のドアの小窓にもひいてあるというのに。

すごい念の入れよう…。
ちょっと笑ってしまう。

「邪魔されたらイヤじゃん」
悠がふてくされながら、首筋に吸い付いてくる。

いやいや、邪魔されないところですればいいのよ。
…と前なら言ってたけど。


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