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教団医玲子 禁断の教義
【SF 官能小説】

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教団医玲子 禁断の教義-2

禁断の教義2

玲子は、新しいその患者に見とれていた。少女は、今風の面影がまったくなく化粧ひとつしていないのに十分に可憐で美しい、クセひとつない黒髪は白い肌を引き立たせ、やわらかな光を放つ瞳に女性の玲子でさえ吸い込まれそうであった。

カルテに目を落とすと、絵美15歳とあった。この可憐な少女に最終教義を本当に施すのか? 最終教義は、別名体液交換と呼ばれ、神の声を直接聞くにはどうしても通らねばならない儀式である。玲子自身も体験し、その効力は十分に承知しているものの、その行為をこの少女に施すのは躊躇してしまう。

最終教義、別名体液交換とは「教祖の体液」を男性信者を介して選ばれた女性信者に施すものであるが、その行為はセックスである。しかもその体液を受けた女性は...

玲子は教団事務局に連絡を取り、年齢を告げた上で間違いがないか確認を行った。事務長も年齢的にも初めての事例だが、教祖から直々に次期教祖候補としての指名であることを告げられた。玲子は電話を切りもう一度少女を見つめた。
この少女のどこにそれほどの力があるのか?これから行うカウンセリングを通してこの少女と話してみたくなった。
 
玲子は、教団医として最終教義の内容を説明した。
・これまでの教義と違い教えを受けるようなものではないこと
・教祖が特別な存在ではなくある要素を受け渡すことにより誰もが同じような力を得ることができること
・得られた力を正しく使うことができる特の高い信者に限りこの教義が行われること
・ある要素とは「教祖の体液」を男性信者の体を介して受け渡されること
・なぜこの方法が有効なのか科学的な裏づけが取れていないこと
・研究を続けているが他に力の受け渡しに成功した事例がないこと
・男性信者からの受け渡し(体液交換)はセックスであること
・体液交換は特定の男性信者が行い、教団医立会いの下に行われること
・最終教義を受けないことも可能なこと

玲子は絵美の目をまっすぐに見つめながらゆっくりと説明を進めていく。絵美は穏やかな笑顔で聞いていたが、セックスと聞いて動揺の色を見せた。玲子の予想通り絵美は処女であった。絵美はセックス自体を詳しく知らず、玲子は男性の射精のメカニズムと、女性の初めてのセックスについて、またセックスによりどのような感覚が起こるのかを説明した。

説明を聞きながら恥じらう絵美は少女特有の儚さをまとい、同姓の玲子でさえ抱きしめたい衝動に駆られる。そしてその美しさが玲子の嫉妬に火をつけた。玲子は卓也が絵美に好意を抱いていることを知っていたのだ。そして玲子はある実験を思いついた。


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