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二個目の苺〜カフェオレ〜
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二個目の苺〜カフェオレ〜-2

「何じろじろ見てんだよ」

「竜ってぇ、
…ほんとーに愁さん愛してんだねぇ」

私の言葉に竜が咳込んだ

「な、何の話だよ」

「だってぇ、愁さん私なんかより全然綺麗だしー
なんだか妬けちゃうな」

「気持ち悪ぃこと言ってんじゃねぇよ」

竜が激しく顔を歪める

「えー?じゃあ愁さんが女の子だったら、私とどっち選んでた?」

「馬鹿、あんな腹黒い彼女いらねぇって」

腹黒?

「愁さんって腹黒いの?」

「顔見りゃ分かるだろ」

「そんな風には見えないけどなぁ。
綺麗でぇ優しくてぇとっても素敵だもん!」

私が言うと、竜が舌打ちをする

「お前こそ、どっち選んでんだよ」

「ん?」

「俺が言わなきゃ愁選んでたんだろ」

竜が吐き捨てるように言う

やきもち妬いてほしくて、ついこういうこと言っちゃうんだよね…

私は嬉しくなりながら、竜の耳に唇を寄せる

「私は、竜が世界で一番大好きだよ」

そっと囁くと、竜の顔は真っ赤になった

「ば、馬鹿!そこまで言わなくていーんだよ!」

「だってほんとだもーん」

「…っ恥ずかしーだろ」

こういう瞬間、本当に竜が愛しくてたまらなくなる

「ね、竜は?竜は愁さんじゃなくてちゃんと私を選んでくれる?」

「はぁ?また愁の話かよ」

「だって…ふぁっ」

竜が私の頭をぽんと叩く

「…どんな奴が周りにいても、お前を選んでやるよ」

言ってほしかった言葉に、顔がほころぶ

あーバカップルって感じ
…でも、こんな風に、呆れるくらいに愛されるのが、すっごく幸せ…


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