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右腕<初恋
【初恋 恋愛小説】

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右腕<初恋-1

(またあの夢か…)

昔の夢を見て目を覚ました俺は北海道の高校に通う長谷川勇(はせがわゆう)
高校1年生の16歳だ。昔…そう、俺が10歳の時に交通事故にあっている

―6年前

母親と一緒に年末の真冬の道を歩いているとき俺は横断歩道が赤だったので立ち止まった

向こう側の歩道ではアメリカ人かロシア人と思われるハーフの母親と日本人の父親とクォーターの少女が三人仲良く手を繋いで横断歩道の信号が変わるのを待っていた

俺は子供ながらにその少女に一目惚れしてしまった

美しいブロンドの長い髪、綺麗な青い瞳、澄んだ笑い声

それが俺の心を掴んではなさなかった

そして信号が赤い光から青い光にかわり俺は歩き出した

向こう側の少女は親といるのがうれしいのか笑いながら横断歩道を走り出した

親たちはそれを見て微笑みながらゆっくりと歩きだす

俺も母親とゆっくりと歩き出すと地面が凍結していたせいか少女は転んだ

そして運が悪いことにスリップした車がその少女めがけて突っ込んできた

まわりが悲鳴をあげるなか俺は少女に向かって走り出していた

少女を必死にかばい俺は車と衝突した

そのときの右腕からゴキっという鈍い音が走り同時に激痛が俺を襲った

まわりの悲鳴と救急車のサイレン、そして少女の泣き声

遠のく意識のなかそれらのことが鮮明に俺の脳に焼き付けられた

車の運転手を取り調べた結果飲酒運転の現行犯逮捕だという

幸い俺の体は頑丈で車も軽自動車だったため右腕骨折だけですんだ
―現在

12月の寒い朝…事故の夢を見てなんともいえない気分になりながら朝食をとり登校

登校途中に路面凍結した横断歩道で信号が変わるのをまった

俺はあの事故以来真冬の横断歩道をみると右腕に痛みが走るという後遺症に悩まされている

精神的なものらしく自力でなんとかするしかないそうだ

俺の通う高校への通学路は人が少なく制服で煙草を吸ってもバレる心配がないため制服にかくしておいたマルボロをとりだし火をつけた

いっとくが俺は不良じゃない

ただの愛煙家だ

ちゃんと携帯灰皿も持参している

煙草をすいながら右腕に走る痛みを抑さえつつ信号が変わるのを待っていると後ろから俺が通う高校の制服を着た女子が現れた


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