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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 白昼夢 --12

「なー、イヴ」
「ん?」
「まだ強くなりたい?」
「・・あ?」
予想してなかった言葉に、寝転がったまま視線をコタローの方に向ける。
「睨まんでえーやん」
「・・別に睨んでへんけど。なんで?」
「どんな夢見てたん?」
「・・・」
背中に冷たい汗が流れる。
「なんで?」
「寝言」
「・・・・」
「どこまで強くなりたいん?」
「・・・」
「・・・・・」
しばらく、お互いになにもいわないまま、時間が流れる。

「あ。そうそう」
「・・なに?」
意図的になのか表情を見せなかったコタローが、いつも通りのヘラッとした顔で笑う。


「ほれ」
「あ」
借してあったDVD。
一瞬忘れてた。
手を伸ばそうとした瞬間―
「こちょこちょ」
「わひゃっ」
いきなりコタローの手が脇腹に伸びて来て、オレのことをくすぐり始めた。
「なっ、なにす」
「くすぐりの刑」
そう言い放ち、指を動かすコタロー。
「あはははははは!やっ、やめ」
「ほれほれ」
「んにゃははははははは!」
「んー、イヴくすぐられんの、相変わらず弱いなー」
勝手なことをほざくコタロー。なんとかコタローの身体を押しのけようとするが、まったく動く気配はない。
「てめっ・・!いや、ぁははははは」
「普段から人のこと蹴りまくるからや」
「それとこれとは関係なっ・・・・!」
「我慢できる?」
「んっ・・んーっ、んっ!!」
いくらコタローの身体を押しのけようとしても、くすぐられてるのも手伝ってか力自体が入らなくなってる。
やむを得ず、せめて声だけでもどうにかしようと掌を口元に持っていき、押さえる。
それでも脇腹の指の動きは止まらない。
「はっ・・腹いた・・・っふはははは」
「んー?声出てんで?」
「息が・・」
「ほれほれ」
「あふぁはははははは!!!マジ、マジ息出来ないから・・・・っははははは!!」
涙すら浮かべながら爆笑するオレ。
不意に指の動きが止まった。
「はっ・・はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
―危うく窒息死するかと思った・・。
「いやー、可愛いいなーイヴは」
「なっ・・・!」
予想してなかったコタローの言葉に、思わず目をむく。
「可愛いい可愛いい」
人の頭を勝手に撫でながら、意味不明なことを言うコタロー。
「ざっけんな!可愛いいとか、男が言われて喜ぶか!!」
なんとか掌からだけでも逃げようと、頭を振りながら声を荒げる。
「喜ぶも喜ばへんも」
コタローがオレの上にのしかかって来た。
「!!?」
コタローの顔が、すぐ目の前にある。
コタローが息をする度に、頬を風が撫でる。


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