青空の下で-10
「お尻のほうは文句のつけようがないなぁ……どれどれ、中のほうは……」
「はあっ……いやぁ……」
尻全体をおおきく撫でまわしていた山田が、その手を深い尻の谷間へと滑り込ませていく。
敏感な反応を示す真理子にニタつきながら、指の腹で柔らかくアナルを揉んだ。
「そ、そんなとこ……やめて……ううっ」
不快な感触に、真理子は激しくイヤイヤと首を振った。
排泄器官を弄るなど、信じられないことだった。
「はははっ、奥さん、そんなこと言いながら気持ちいいんだろ？ 嬉しそうにピクピクしてるよ」
山田の言葉と変質的な指の動きに、嫌悪感が物凄い勢いで沸き立った。
しかし、山田の言うこともあながち嘘ではないことを真理子は密かに思っていた。
性器とは到底かけはなれた場所であるにもかかわらず、そこをコリコリと揉みほぐされるたびに妖しい快楽が沸いてきている。
初めての感覚だった。
どれだけ卑しいんだろうと、自分を呪った。
ムズ痒いような痺れが不快感を徐々に打ち消しはじめ、なにやら不思議な快美さを生み出してくる。
それは不気味なものだったが、真理子の身体には確実に小さなザワめきが駆け抜けていた。
「あっ……うっ、うぅ」
「ふむふむ、こっちのほうも案外いけるかもしれないなぁ……。まあ、それは次回の楽しみにとっておくか」
恐ろしい言葉を吐きながら、アナルをこねくりまわしていた指がツツッと下に降りていく。
指先は、うっすらと口を開いている豊熟のヴァギナに触れてきた。
「ああんっ……」
「ありゃ、すっかり濡れてるじゃない！ よほどご無沙汰だったのかな？」
真理子は、つよく閉じた瞼にグッと力を入れた。
切れることのない甘い感覚に、滲み出てくる淫蜜をどうも止められそうにない。
山田が、性器をムンズと掴んで官能的に動かしはじめてきた。
大陰唇の膨らみごと手のひらに包み込み、そこ全体をモミモミと悩ましくマッサージしてくる。
次第に手のひらが愛液まみれになってくると、今度は卑猥な花びらを一枚ずつめくりあげてきた。
濡れた肉襞を摘んでは引っ張り、その内肉の表面をゴシゴシと撫でては奥まで挿入させてきた。
敏感なクリトリスにも指をあてがい、クリクリとやんわり揉み転がす。
「あっ……ああっ……」
真理子の口が、堪えきれずに甘い嗚咽を漏らしはじめる。
山田はしつこく陰唇を弄った。
滲み出る蜜をまめに掬いとっては、その蜜を肛門にもネットリとなすりつけていった。
ときおり２本の指がヌルリと膣内へ入り込み、激しく中を掻きまわしてくる。
もう真理子の吐息は、嫌でも甘ったるいものへ変化していった。