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ポッキーとプリッツ
【推理 推理小説】

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ポッキーとプリッツ-3

続き、宜しいですか?
「いいですよ」
では、ピピさんのサイトにはいつ頃インしたのですか?
「確か、0時前でした」
それはお題を出すためですか?
「そういう訳じゃないですよ。主催者様には悪いのですが、正直『1192作ろう小説で!』の事は忘れてましたから。サイトに入ったのは……なんと言うか、ある意味、日課ですかね。面白そうな小説はないかなぁ、誰が雑談してないかなぁ。って、みてしまうんですよ。井戸端会議も『集まるよー』って言わなくても、いつの間にか集まるじゃないですか? ピピさんのサイトも、そんな感じだと思うんですよね。意味もなく行きたくなるって言うか…。それで面白そうな小説や雑談があったら、ラッキー、みたいな」
なんか分かります。憩いの場なんですよね。
「そうそう」
じゃあ、Tさんは偶然お題の日の0時頃に入って『1192作ろう小説で!』のスレッドを見たわけですか?
「そうです。それで、まだ誰も提出されてなかったので、何かないかなぁ? と
考えていたら、ポッキーとプリッツが頭の中に出てきたんです」
他には何も出てこなかったんですか?
「ありましたよ。実際、身の回りで、面白いお題になりそうなものを探しましたしね。
でも、どれも在り来りで面白味が無かったんですよね。そうしてたら、フッと
浮かんだのが『ポッキーとプリッツ』だったんです。まっ、これも面白いか。と思ってお題として出しました」
商標登録の事を気にされてましたよね?
「はい。その制限もまた作者様の腕の見せどころかなと思い、あえてその部分に触れておきました。実際、すでに掲載されたKさんは、独特の伏せ字の仕方をしてて、思わず納得してしまいました」
僕も読みました。最初は意味が分からなかったのですが、分かってみるとKさんらしい手法の伏せ字で、さすが! と思いましたよ。
「そうですね」
で、どうなんでしょう? 貴方としては伏せ字を使った方がいいと思いますか?
「さあ、やっぱりそこは作者様に任せるしかありませんから、なんとも言えませんね」
そうですか。
どうも、長々とありがとうございました。これでどういう経緯で『ポッキーとプリッツ』というお題になったか分かりました。
「もういいんですか?」
はい。
「じゃあ、すみませんFさん。私もちょっと質問があるんですがいいですか?」
なんでしょう?
「この問答になんの意味があったんです?」
意味ですか? そうですねぇ。まぁ、簡単に言うと“なぜ貴方はこのお題を出したか”と言う謎を解くためです。
「言ってる事がよく分かりませんが。先ほども言いましたが、私は何となく閃いただけですよ」
惚けても無駄です。
僕は今回、貴方の出したお題を見てピンと来たんです。『このお題は貴方によって巧妙に仕組まれた“広告”である』とね。
「広告?」
そうです。貴方はお題にポッキーとプリッツと書く事により、それを見た方々の意識にポッキーとプリッツを植え付ける事を思いついたんです。
「ちょっと待ってください。そうなると、Fさんの論理では、ネット上に商品名を書くと、その商品の広告を出したかったって事になりません? その考えってあまりにも短絡的すぎですよ」
普通に考えればそうかもしれません。しかし今回もっとも重要なのは、作者となる人は、ポッキーとプリッツについてひたすら考えなければならないと言うところなんですよ。そして、ピピさんのサイトに集まる方は誰しも作者になれる事も大きな意味を持ちます。
恐らく、今まで読む側のみだった人も、企画と言う枠がある事で少しはストーリーを考えるでしょう。例えるなら、謎なぞがあれば、誰しも一度は挑戦したくなる事と似ています。
そして初めて書く読者もいたかもしれませんし、やはり筆を取らない読者もいるでしょう。しかし、貴方にとってそれはどうでもよかった。要は皆の記憶に眠っているポッキーとプリッツを呼び起こすことが目的なのですから。
そうする事で購買意欲が少しでも芽生えれば大成功なわけです。


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