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「彼女の艶母」
【熟女/人妻 官能小説】

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「彼女の艶母」-4

カチャ―――

ヒョコッと顔を覗かせ、にっこりと微笑む千夏のお母さん。

「ごめんねー、待たせちゃって。お腹空いちゃったでしょ?」

「い、いえ、ぜんぜん平気です。はい」

僕は、心臓がバクバクしていた。
ばれたりはしないだろうが、密かに行っていた不徳の行為に良心がひどく萎縮していく。

「もうすぐ出来るって言ってたから、もうちょっと待っててね」

「は、はい。ありがとうございます」

お母さんは、トレイに乗せてきたジュースを僕の前に置き、その美しい顔を妖艶に緩ませながら部屋を後にした。

(ふううぅ……怖ええ……マジで怖かった……はああぁぁ……悪いことは出来ないもんだなぁ)

もう少しでバレていたかもしれないと思うと、身体が急にガタガタと震えてきた。
少し放心状態となってしまった僕……が、しかし、頭に残っている小説が、いま見たお母さんの映像と一緒にモワモワと浮かんでくる。
僕ってやつは、一体どこまで不純なんだ!!
そう自分を罵倒するも、頭の中は卑猥な妄想でいっぱいになっていた。

結局この日は、千夏が作ってくれた料理を急いで平らげ、ブログの作り方もそこそこに説明してから帰った。
落ち着かない僕の態度を、きっと千夏は変に思っただろう。
でもしょうがない。懸命に平常心を取り戻そうとしても出来なかったんだから。
僕はその夜、PCで検索した『Sexually novel』のURLを携帯に飛ばし、ベッドに寝転がってそのサイトを眺めた。
目的は、もちろん『新妻由紀』の閲覧だ。
僕は、その小説をもう一度じっくりと読み直した。
今度は、最初から小説の主人公を千夏のお母さんに重ね合わせていく。
そばにティッシュの箱を置き、部屋の電気を消して布団を頭までかぶった。
ジャージとパンツはすでに膝あたりまで下げている。
準備は万端だ。
千夏んちには爺ちゃんがいないので、義父役には濡れ場のベテラン、津川雅彦氏を起用させてもらった。

ああ、お母さんがあの白髭に犯されていく……。
ふんわりと軽くウェーブした長い髪……柔らかそうな髪を津上のジジイが好き放題に弄っている。
自分より背の高いお母さんを無理やり押し倒し、あのボリュームあるバストをセーターの上からネチッこくモミモミする白髭。
ああぁ……ジジイのやつが、お母さんの両脚の間に自分の片脚をこじ入れていく。
お母さんのスカートは淫らにめくれ、そこから覗く白いパンティに……んくっ、ジジイの太ももが股間の膨らみをグリグリと揉み込んでいやがる……。
僕はこのとき、部屋から出て行くときに見せてくれたお母さんの妖艶な表情を思い浮かべていた。
キリッとした眉の下にあるのは、黒々とした長い睫毛に縁どられた垂れ気味の眼。
その眼がなんともセクシーで、見つめられると僕はすぐに茹ダコになってしまう。
スーッと通った貴族的な鼻筋に小さな小鼻。ここだけは千夏にも受け継がれている。
大きすぎないふっくらとした唇は常に真紅の色で、そこが開くたびに何か卑猥な妄想へと走ってしまうのは……単に僕がスケベなだけなんだろうか。
僕は、お母さんの表情がひどく厭らしい歓びに満ちていく様を想像しながら、ペ○スをひたすら扱きまくった。
そして、暗闇のなかギシギシとベッドを軋ませ、顔をいびつにしながら無言の咆哮を上げていった。


日増しに高まっていくお母さんへの想い。
仮にこの気持ちを伝えたところで、はなから相手にされないことは分かっている。
でも、抑え切れようがない。
かと言って告白する勇気もない。
少しずつでいい……今からでも千夏の顔がお母さんに似ていかないかなぁ。
なんと自分勝手で横柄で、人を馬鹿にした願いだろう。
しかし本心を覗いてみれば、そこには徐々にお母さんへと変貌していく千夏の姿がポツンと置いてあった。


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