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恋愛武勇伝
【純愛 恋愛小説】

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恋愛武勇伝 第一章 : tomko編-7

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tomko!

Viva!tomko

何年ぶりだろう・・
一年なんだね、まだ・・。もう十年も経ってる気がしてた。
=五月の連休に、あなたの元に行きます。
 まだ、わたしのこと、覚えてくれてますか?
 いっぱい書きたいけど、涙でキーボードがぼやけています。
 空港まで、迎えに来てくれますか?
 このメール、届くのでしょうか?不安です。
 それより何より、私のことを 許してくれますか?
 だめなら、このまま削除してください。
 OKなら、お返事ください。できれば、三日以内に・・。

だめなことなんか、あるものか!
すぐにメールを返すょ。

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tomko!

到着ロビーで待ってた時の僕の気持ち、どう言ったらいいのだろう?
期待と不安の入り混じった、複雑な思いでした。何度もメールを読み返して
時間の確認をしました。
居ても立ってもおられず、二時間も前に着きました。

会社に無理を言って、車を借りてきました。社名入りのトラックだけど、君は
嫌がらないょね。
僕がいつも乗ってる車なんだょ。サンバイザーの裏にね、君の写真を挟んで
いる、車なんだょ。

君が搭乗している飛行機が着いた。十分遅れの 到着だ。
どっと 人が出て来ました。
背の低い君は、人込みに隠れてしまうんじゃないだろうか?
僕は、すぐに見つけられるだろうか?

「あっ!」
思わず、声を上げてしまった。いの一番に、君が飛び出してきた。
僕を見つけた君は、大きく手を振っている。僕も、負けじと 大きく手を振った。





「今夜、泊めてくれる?明日、大阪に行くの。お友だちと、関西旅行の
約束してるの。その前に、どうしても あなたに逢いたくて・・」

それが、君の第一声だった。
?・・奇異な感じを受けたけど、あの時の、快活な君とは まるで違って
たけど、疲れてるせいなんだ・・ と、解釈した。

音信不通の理由を聞きたかったけど、何だか 思い詰めているようで、
怖くて聞けなかった。お互い無口で、少し気まずい雰囲気だった。

僕のアパートに着いた時には、夜になっていた。時計の針が、七時を
回っていた。灯りを点けようとする僕に、君は・・

まさか・・だった。突然のことに、僕はドギマギとした。
僅か一年足らずなのに、君は大きく変わっていた。
あの時の君は、少女だった・・
今日の君は、大人の女性だった・・
喜ぶべきなのか、哀しいことなのか・・

「ごめんね・・ビックリしたでしょ。あなたを 確かめたくて・・」
「う、うん・・ちょっとね・・」

僕にとっては、ファーストキスだったんだ。男のくせに と思うかも知れ
ないけど、もう少しロマンチックな中で したかった・・。


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