投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「好奇心より強く」
【学園物 官能小説】

「好奇心より強く」の最初へ 「好奇心より強く」 6 「好奇心より強く」 8 「好奇心より強く」の最後へ

好奇心と共に-2



「あー、じゃあそろそろ答えあわせを…」

高橋の声ではっとして、もう一度笠井のほうを見ると、何事もなかったかのように赤ペンを手に、解答を聞いていた。

いつもの“平凡な”笠井に戻っている。

まるで夢でも見ていたような気分だった。

しかし、情けなくも下着の中は先走りで気持ちが悪い。

あれは、あの動きはなんだったんだろう。


…その日から以前よりも笠井を目で追うようになった…


***


「あーめんどくさ…」

一人文句を言いながら資料室の整理をする。

誰も来ないB棟に、ほぼ唯一足を運ぶ図書委員の仕事である書籍整理。

この仕事も一年に一度くらいで間に合うものだから、普段は本当に誰も来ない。

まったくこんな仕事があるんなら決める時点で言えっての…
……あれ?

隅の棚にあった古い大きな辞典の間に、雑誌が挟まれていた。

いわゆる『エロ本』。

そういえば先輩が、ここは人が来ないから“そういう資料”を隠してるって言ってたっけ。
しょうもないなぁ。

半ば呆れながら机に置こうとしたとき、うっかりそれを落としてしまい、あるページが開いた。


………笠井に似てる………


見開きで載っていた女の子は、制服らしい衣装を着ていた。

下着を着けていない下半身を見せるように恥ずかしそうにスカートを持ち上げていて、その写真の子は少し笠井に似ていた。


もし笠井がこんなこと…
…いや、するわけないだろ
何考えてんだよ。

そう思いながらも下のほうは素直に欲望を主張していた。

以前に笠井を見たときの光景とリンクして、雑誌の子が笠井に見えてきて、俺は止めることが出来なかった。


「好奇心より強く」の最初へ 「好奇心より強く」 6 「好奇心より強く」 8 「好奇心より強く」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前