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気持ちの比例式
【学園物 官能小説】

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気持ちの比例式(Renewal Version)-3

冷たくて甘いお酒が入ってきたら、どちらともなく舌が絡み合う。
何度も何度もこの行為の繰り返し。
「まだ、欲しそうな顔してんな。ケド、もう空だぜ?」
私は焦って
「そっ、そんなコトない!じ、充分です!」
「クスクスッ。そうですか、充分ですか姫は。どぉ、気分は?」
「ん?別に何の変わりもナイですよ?普通です」
「まじ?!瑠華、これ甘い割にはすっげーアルコールきついんだぜ?普通なら酔うよ?」
「え?!別に甘いだけでそんなお酒っぽくなかったんですが…?えっ?ん?」
「将来、酒飲み決定だな」
と先生はどことなく嬉しそうに言った。
「私は、先生みたいにガブガブ飲みません!」
「はいはい。ケーキを食べましょう姫」
「私の話聞いてますか?!」
先生は黙々と準備をしだした。
私は放置…。
はぐらかされてるっ!くやしぃ!
私がテーブルにケーキを置くとすぐに紅茶がでてきた。
先生は普段コーヒーだけど私がコーヒーを飲まないからあわせてくれる。
こんなさりげない優しさは反則だ。ますます好きになってしまう。
「このケーキのフルーツうまいな。あっさりしててケーキ自体甘くないし。俺好み」
と先生が私を見て言った。
「これ、今話題のケーキ屋さんなんですよ?どこかの大手外食産業が本格的なケーキ屋さんを立ち上げてシェフはオーディションで決めたらしくて。話題性もあるし美味しいしで人気なんです♪よかった、気にってもらえて♪」
「あ〜、そんな話しあっな」
先生は適当に答えた。
私はその時、何の気にもとめなかった。
「ん〜、お腹いっぱぁい。洗い物しますね」
と言って私は先生の横を通り過ぎようとした。
「っきゃ!…んっ…ぅんっ…」
先生はまたいきなり私の腕を引っ張って腰に手をまわして、私が逃げられないようにしてからキスをしてきた。
深く、いやらしく舌を絡めてくる。
先生のキスはとろけそうになってしまう。
「…んっ…せ、先生ダメ…洗いも……んっ…」
私が喋ろうとすると奪うように激しいキスをする先生。
「洗い物なんか食洗がするんだし。あとでイイ」
そういうと、耳に首に胸元にとキスをふらせる。
「っ…先生ぇ…」
と私はどこからそんな声がでるのかと疑問に思うほど色っぽい声で先生を求めようとした。
すると、先生は私を離した。
「風呂入ってこいよ。タイマーいれといたから」
私はキョトンとしてしまった。

「何?さっき瑠華ダメって言ったじゃないか。欲しかったか?」
意地悪な笑みを浮かべて先生は私を見る。
「違う!お、お風呂に行ってきますっ!」
私は恥ずかしくて小走りでお風呂場に向かった。
お風呂に入ろうとすると湯舟から甘い花の香りがした。
湯舟をのぞくと…
「すごーい!薔薇の花びらがいっぱい!すごいっ!薔薇風呂っ♪お姫様みたい!きゃー!うれしい」
―チャプン…
「先生って女の子が喜ぶ演出よくするよね〜。今まで色んな女の人と付き合ってたんだろなぁ。私、先生につりあわないよね…」
独り言を言って一人で落ち込んだ…。
「あがろっと」
洗面所にはバスローブが用意されていた。
淡いピンクで胸には小さな薔薇の刺繍が。先生の演出は細かい。乙女心がくすぐられる。
「先生!お風呂すごかったです!お姫様になった気分♪ありがとうございます」
「気に入った?」
先生は私に近づいて首元にキスをした。
「すごい甘い香。俺も風呂はいるか。こんな時間か…。先に寝室行ってて。」
私のそばからすぐに消えていった。…びっくりした…。先生、絶対エッチだ…。
12時を過ぎていた。
―ガチャ、キィーガチャン―
寝室は凄くシンプル。もの凄く大きなベットに仕事机だけ。先生らしいケドね。
私はベットにダイビング!フカフカでやわらかい。大きいからコロコロできる。
先生のコロンの香りが少し…。
心地いい…。
私はウトウトしだした。
そこに…
―ガチャ、キィーガチャン
「瑠華。ベットに飛び込んだろ?」
バスローブを身に纏い、頭を拭きながら先生が来た。
「…飛び込んでいません」
その姿から目をそらす私。
「嘘つけ。クッションが落ちてる」
「飛び込みました!すみません子供で」
また先生に馬鹿にされた。早く大人になって先生に近付きたいのに…。
ベットに寝転がった瑠華は頬を膨らませて目を潤ませていた。
俺の前で無防備になるな。
俺は汚れてる…。純粋な瑠華に触れる資格さえないのに…。
「可愛いな瑠華は。食っちゃいたい(笑)」
「食べちゃうんですか?」
不安そうに俺を見る。
そっと頬に手をのばし
「イヤなら俺を振りほどけよ。そして、誰かに助けを求めろよ。」
先生は何か罪を犯したかのように悲しげな目で私を見つめてくる。
「私が、そんな事できないのを知っているのは先生だけです。」
私は先生に優しくベットに押し倒されていた。
辛そうな目を見つめて私からキスをした…。


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