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絶交チョコミント
【青春 恋愛小説】

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涙目テディベア-1

「……さーてと。どうすっかね」
「んー?どうするって?」


休日の昼下がり。
街にある某全国チェーンのアイス店の店内にて。

私は大好きなチョコミント味のアイスを頬張りながら、向かいの席に腰掛けながら同じくチョコミント味のアイスを頬張る男子に、上機嫌で聞き返す。

男子の名前は、吾妻 創史。クラスメートである。

それ以上でも以下でもない。


もう一度言う。
それ以上でも、以下でもない。


休日に仲良く一緒にアイスを店で食べているのには理由がある。
要するに贖罪なのだ。
吾妻は私に罪を償っているのだ。

つまり、アイスは吾妻の奢りだって事。

「や、だからとりあえずチョコミントアイスを奢ってやるっていう目的は達成したワケだろ?」
「ん?そうね。うふふふふ」
「……やたら嬉しそうだな。いっそすがすがしいくらいに気持ち悪いぞ、水澄」
「誰が気持ち悪いって!?」

水澄 小羽。
それが私の名前である。

一応『気持ち悪い』発言に怒りはするものの、アイスを一口食べればそんな下らない感情はキレイさっぱり消えていく。


あぁ、素晴らしきかなサーティ〇ンアイスクリーム!


「今度はニヤケてやがる……。なんて顔面の忙しい奴……」
「ん?……何か言った?」
「何も。で、まだ2時だけど……どうするよ?帰るか?」
「んー……。どうしよっかなぁ?」


今日は文化祭の翌日。
振り替え休日で休みになった月曜日なので、他の人達にしてみれば単なる平日である。
おかげで街も人が少ないので、動きやすいってものだ。

「俺は特に予定はないから……水澄に何か要望があるなら付き合うけど?」
「要望ねぇ」
「服とか」
「んー、今はいいかなぁ。っていうか吾妻、女子が服を買うのに付き合っても楽しくないでしょうに」
「や、そんな事ねーよ……って言いたいとこだが、確かにそうかもな」

苦笑いで答える吾妻。

「まぁ、普通そーだよね。んー、そうねぇ……」

はてさて。
一応今日はアイスを奢ってもらう事だけを予定に来たので、その先を考えちゃいなかった。

かといってアイスを奢ってもらってハイさようなら、というのも……なんだかつまらないし。

「んー。それじゃ、とりあえず……」
「とりあえず?」

私はスプーンをピコピコと振りながら、

「まずはアイス、味わいましょう。溶けちゃうし」
「賛成」


そして同時に一口。
口の中に爽やかなミントの風味とチョコの甘さが広がり、見事なハーモニーを奏でる。


「「あぁ、幸せ……」」


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