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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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笹沢瀬里奈の悩み 〜Love trouble〜-19

「すけべ」
「……!?」
 突然輝里の声がして、狼狽した秋葉は唇を離す。
 目を開けると、輝里が目を微笑ませていた。
「あ……」
 離れようとする秋葉の唇を、輝里が奪う。
「んふ……ふ……」
 ベッドへ横になっている状態ならばあり過ぎる身長差を気にする事もなく、輝里はぴったりと体を密着させてなかなか手を出してくれない秋葉の唇を貪った。
 何度も何度も軽いキスをしていた輝里は、ふと秋葉の様子を窺う。
 どうやらキスがお気に召したようで、陶然とした表情を隠そうともしていない。
 それが輝里には嬉しく、再びキスの雨を降らせてしまった。
「んふふ……ん?」
 不意に輝里は、秋葉の体の変化に気付く。
「あ、秋葉……」
 タオル一枚のセミヌードを見ても縮こまっていた秋葉の股間が、微妙に反応しつつあった。
「あ……」
「あ〜……」
 二人は、同時に呟く。
 肉棒はいったん反応し始めると、一気に膨らんで完全硬直した。
「……」
「……」
「……勃っちゃいました、ね」
 決まり悪そうな秋葉の声に、輝里は頷く。
 そして、言った。
「このまま……いいよ」


 さてその頃、瀬里奈は山科と一緒に公園まで来ていた。
 一体どこの公園かと聞かれれば、菜々子と真継が相談しつつ体を合わせていた公園だったりする。
 つまり、隠れていかがわしい愉しみに耽るためのスペースは売る程あるという事だ。
 実際の話、その辺の茂みからは時たま唸り声にも似た呻きが聞こえて来ていたりする。
「おい、ホテルじゃなくていいのか?」
 適当な茂みの中へ潜り込まされた山科は、周囲を気にしつつそう言った。
 信頼できない男とホテルに入る程マヌケじゃないわよ、瀬里奈は心の中でツッこむ。
「別に。この方が、手間も時間も省けてお金も浮くでしょ?」
 内心を取り繕い、瀬里奈は言った。
「それに、屋外の方が刺激的よ?」

 すりっ……

「うはっ」
 ズボンの上から股間を撫でられ、山科は声を出す。
「ふふ……」
 瀬里奈は薄い笑みを浮かべ、剥き出しにした山科の肉棒をさすり続けた。
 二回り以上も歳の離れた男との不倫の恋に溺れ、たっぷりと性技を身につけた瀬里奈である。
 山科程度の男を快楽で悶えさせるのは、造作もなかった。
「おっ、うほ、うあぁ……!」
 瀬里奈の手から与えられる快感に、山科は悶える事しかできない。
「ふふ……もうイきそうなの?」
 余裕たっぷりな瀬里奈の態度だが、山科は反論を必死で堪える。
 喘ぐ以外の事で口を開けば射精してしまいそうな程、瀬里奈の扱き方は気持ち良かった。
 巧みに強弱と緩急をつけ、思いもよらない快楽のポイントを突いて来る。
「うおっ、おおおっ、うく、あっ……!」
 瀬里奈は目を細め、扱く手を速めた。
 引っ切り無しに溢れ出る先走りが、肉茎の幹と瀬里奈の手とをべとべとに濡らしている。
「うあっ、うくっ……うああああっ!」
 びくっ!と山科の肉棒が脈打ち、白濁液を噴出させた。
 瀬里奈は慌てず騒がず、亀頭に手で封をする。
 手の平に向かって勢い良く射精しきった山科は、満足そうに息をついた。

 ぬちょっ……

 だが次の瞬間、瀬里奈の行動に目を剥く。
 山科の吐き出した精液を、瀬里奈は萎れつつあるモノに塗りたくった。
「一回こっきりですもの。あたしのテクニック、堪能してちょうだい」
「うわお前何すっ……かはあっ!!」
 抗議は、嬌声に飲み込まれる。
 扱かれた肉棒が、むくむくと力を取り戻した。
「どぅお?あんたがヤりたがってた女のテクニックは?」
 自らが吐き出したモノまでをも潤滑液にして淫茎を刺激され続け、山科の体は嬉しい悲鳴を上げる。
「おほおっ!おおっ、おっ、くはああっ!」
 山科の肉棒は歓喜に打ち震え、再び欲望の凝縮されたエキスを吐き出した。
 先程よりも勢いのない精液が、周囲に飛び散る。
「ふふっ……」
 瀬里奈は見下したような笑みを浮かべ、また山科を扱き出した。
「うおっ、おっ……せ、瀬里奈っ……!」


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