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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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笹沢瀬里奈の悩み 〜Love trouble〜-12

 ちゅぽっ……

 リズミカルな抽送を繰り返してから、亀頭を口に含んで舌先を絡ませる。
「ふぇひひ」
 もごもごとした口調でそう言うと、美弥は尿道から分泌物を吸い上げた。
「美弥……」
 いったん口を離した美弥は、唾液と先走りでぬるぬるの先端を指の腹で撫でるように愛撫しながら、舌を裏筋へ下ろす。
「っは……!」
 淫靡過ぎるその眺めに、龍之介は吐息を漏らした。
 日焼けを逃れた白い肌と黒い肉棒の対比が、途方もなくいやらしい。
「んん……」

 ぱくっ

「っう……くぅ……!」
 美弥が再び亀頭を咥え込むと、龍之介は声を漏らしてしまう。
 両手で二つの淫嚢を優しく繊細にマッサージしながら、美弥は刀身を食んだ。
 美弥の一生懸命なフェラチオに、龍之介は込み上げる射精感を堪えられなくなって来る。
 蕩けそうな目でずっと見上げられている事も、射精に拍車をかけていた。
「あ……美弥……」
 無意識のうちに髪を撫でてやりながら、龍之介は呻く。
「出る……」
「ひひひょ」
 美弥は深く龍之介を咥え込み、頬をすぼめつつ顔を前後させて射精を促した。
「っあ……!」
 ビクッ!と、口内で龍之介が跳ね踊る。
 次の瞬間、大量の精液が噴出した。
 一度目の射精が治まるまで、美弥は肉棒を頬張り続ける。
「くぷ……」
 口の中にたっぷりと濃いエキスを出された美弥は、こくりこくりと喉を鳴らした。
「飲まなくたって……いいのに」
 飲ませたくない物を飲んでくれた事に感激しつつも、龍之介はそう言う。
「美味しいとまでは言えないけど、りゅうのなら平気だってば」
 言って美弥は、ちぅっと音を立てて残った精液を吸い出した。
 吸い出した物も、美弥は当然のように飲み込んでしまう。
 その光景に見入ってから、龍之介は美弥を立ち上がらせた。
「ありがとう……ま、まずはお風呂に入りましょう」


 女の子には色々準備があるからという事で、龍之介は先に風呂から上がって自分の部屋にいた。
 さっき射精したばかりだというのに、美弥を抱きたがって肉棒が限界まで背伸びしている。
「……はぁ」
 何度も肌を合わせているから慣れてしまったかも知れないが、美弥が部屋に来ればこの状態を見られてしまう訳だ。
 それが何となく気恥ずかしく、龍之介はため息をつく。
「……ん?」
 不意に携帯が鳴り出したため、龍之介は眉をひそめた。
 不審がりつつも、龍之介は電話に出る。
『助けてくれ、龍之介!』
 第一声は、それだった。
「???」
『ど、ど、ど……わ、わ、わ、わか、分からないんだ!!』
 電話の向こうの相手は余程慌てているらしく声がひどくどもっていたが、見当がついた龍之介は呼んでみる。
「その声……秋葉か?」
『そっ……そそそ、そうだ!俺だ、高由秋葉だ!!』
「とりあえず、落ち着け。そんなに慌ててたら、聞く事も聞けやしない。いったい何がどうしたんだ?」
『落ち着いていられるかあっ!!お、お、お……お前のせいで俺、輝里とホテルにいるんだぞ!?』
 その一言で、龍之介は事情を察した。
「じゃ、告白はうまくいったんだな。おめでとう」
『めでたくないいいいっっ!!』
 秋葉が絶叫した時部屋の入り口が開く音がしたので、龍之介はそちらを見る。
 ゆったりしたシャツとパンツという寝間着姿の美弥が来たのを確認すると、龍之介は唇に指を当てて『喋るな』というジェスチャーをした。
 美弥はこっくり頷き、足音を忍ばせて龍之介の隣に来る。
「で?芝浦さんとホテルにいる事の何が、お前にとってまずいんだ?」
『どぉすりゃいいんだよぉ……!』
 龍之介は、ため息をついた。
「そこまで来たなら、腹括って覚悟しろ。教えて欲しい事があったら、教えるから」


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