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7番目の月〜Ruby〜
【幼馴染 官能小説】

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7番目の月〜Ruby〜A-7

「んっ…くっ…ぅ…っ…」
広人も出ていくと、呻きながら地面に熱を放出した





「いってーー汗染みるっ…」

広人が手で押さえている首を見ると、そこには私の付けた爪の引っ掻き傷がいっぱい付いていた

「…あ…ごめんっ…どうしよう…」

「首だから隠せないよ…当分残るな」

「…ごめん…」

恥ずかし過ぎる…
呆れたかな…

「親父やおふくろに、随分激しい女と付き合ってんなー、って白い目で見られるんだろうな」

「…えっ…そんな…」

「その女が優等生で純真を絵に描いた様な千華だって分かったら、ぶったまげるだろうな〜」

「…ぇ…だって…だって…それは広人が…」

「ん?俺がどうしたって?」

「…え……だから…」

「俺に何されて、こんなになるまで気持ち良くなっちゃったって?」

ぐっ…
又々意地悪な問いに言葉が詰まる
さっきの愛らしい広人はどこに行ったのよっ…

睨む私のおでこにこつん、と広人はおでこを合わせる

「…黙秘?じゃあ今度はもっと激しい掻き傷付ける様な事してやるからなぁ」

「…っ…広人っ!…」

もっ…本当にっ…

でも広人が蕩ける様な笑顔で見つめるから、何にも言えなくなる





少し風が吹いて雑草がざわめいて、広人が荒れた庭を見渡す

「二週間所じゃ無いな…二十年近くかかっちゃったな…」

私達が秘密基地を作って細やかな大人への抵抗を共有していた頃

あの頃の私の漠然とした未来図に、当たり前の様に広人はいた筈なのに

弱くて意気地なしで臆病な私は、いつの間にか分かり易い力にばかり頼る様になってしまって

あの頃嫌っていた一番なりたくない大人になってしまった…

だけど広人が迷い込んだ私を助けに来てくれた

でっかい体に悪戯な目を残して…

広人…私もずっと広人の事が…




空に張り付く今夜の月は、クレーターの傷を晒しながら輝いていた


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