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桜の木の下で
【学園物 官能小説】

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桜の木の下で-6

……しばらく幸せな時間が流れ……あの男の声で現実に戻っる。そう、日村だ。
「いや、素晴らしい。こんなに愛を感じるセックスは、男女間でもそうないよ。」
「でしょ〜?あたしと美樹は単なる女友達という関係は遥かに越えてるのよ。」
「いや、本当に素晴らしかったよ。20万じゃ安いくらいだ。いい作品が描けそうだ、ありがとう。」
正直1人10万なんて破格の金額を出すわけないだろうと思っていたけど、日村は気前よく渡してくれた。
サチが信用するのも納得できる。



「それじゃあ、また。」
日村とホテルの前で別れる。
あたしとサチは無言でバス停へ向かった。どちらからともなく手をつなぐ。
「美樹……」
「ん?」
「今日だけだかんね……あたし、これ以上したら美樹を友達として見られなくなっちゃう……」
「うん……」
あたしも、でもサチとならいいよ……。
その言葉は飲み込んだ。サチは親友、自分のものにしようとし過ぎたら、失ってしまう。あいつみたいに……
嫌な過去を思い出してしまった。振り払うように、あたしはサチの手をギュッと握った。



<3.悪夢>
サチとわかれ、家に戻ってきたあたしは現実とかけ離れた幸せな時間を過ごした余韻に浸りながらうとうとしていた。



「……い」
「……ん?」
「お〜い、美樹!」
「え、結城先輩?迎えに来てくれたんですか?」
「今更何言ってんだよ、帰ろうぜ。」
「は、はいっ!」
結城先輩が優しい……嬉しい……。
「相変わらずガチガチだな〜、おまえ。ほら。」
結城先輩があたしに手を差し出す。あたしがその手をつかむと、結城先輩があたしの手をギュッと引っ張ってあたしを抱き寄せる……



……いつの間にかあたしは自分の部屋にあるベッドの上に押し倒されていていた。
「結城先輩……あたし、初めてで……怖いです……」
「分かってるって。」
「お願いします……」
結城先輩の息は荒い……胸をちょっと揉まれて、あそこをちょっと触られて、愛撫もそこそこにあたしは裸にされる。そして、まだ男の人を受け入れる準備が出来ていないあたしの中に、結城先輩は無理やり入ってきた。
「い、痛いっ!結城先輩、痛いですっ、止めて下さい!!」
「うるせぇ、じき女はこれでひぃひぃ言い始めるもんなんだよ。」
「ダメ、でも痛いっ!」
「黙ってろ!」
結城先輩があたしの口を手で押さえつけ、ガンガン腰をふってくる。
息ができない、痛い……助けて……


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